【KABU-ACA】40代・50代からの投資再挑戦は本当に可能なのか? 過去の失敗を乗り越えて資産を育てる「企業分析投資法」とは~株式投資アカデミー KABU-ACA 神谷拓代表との対談~
起業家インタビュー(聞き手:新井一@起業18フォーラム)
はじめに:人生100年時代、40代・50代の資産戦略を再考する
40代・50代の皆様、こんな悩みはありませんか?
「このまま定年まで働いても、老後の生活は大丈夫だろうか?」
「貯金だけでは心配だけど、投資って怖い...」
実は、こうした不安を抱える方が急増しているんです。終身雇用が当たり前ではなくなり、人生100年時代と言われる今、40代・50代こそが「お金の勉強」をやり直すべき時期なのかもしれません。
株式投資アカデミー KABU-ACA(カブアカ)代表 神谷拓氏
新井:本日は、株式投資アカデミー KABU-ACA(カブアカ)代表の神谷拓さんにお越しいただき、誠にありがとうございます。
神谷:こちらこそ、本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございます。おっしゃる通りです。多くの方が「何となく不安」を感じながらも、「何から始めればいいか分からない」という状況にいらっしゃいます。
新井:今回は「この先どうする? 40代・50代の"やり直し"資産戦略」をテーマに、神谷さんが20年間の失敗と成功を通じて見つけた「普通の人でもできる株式投資」について教えていただきます。
KABU-ACAさんの特徴は、「今すぐ儲かる話」ではなく「自分の力で良い会社を見つけて、未来を選ぶ力」を身につけることをゴールにしている点です。株式投資を通じて「自分らしい人生」を実現する──そんな考え方に深く共感しています。
なぜ今、学び直しか? ミドル世代が抱える「お金の不安」
みんなが感じている「何となく不安」の正体とは?
新井:まず、データから見てみましょう。株式会社Challengerの調査によると、40代・50代の約半数が資産運用に「興味がある」と答えています。でも、実際に行動に移せない理由のトップは次の通りです。
- 1位:「リスクが怖い(52.7%)」
- 2位:「知識がないと感じている(49.6%)」
神谷さん、この結果をどう思われますか?
神谷:まさに、私たちの生徒さんからも同じ声をよく聞きます。興味はあるんです。必要性も感じている。でも、この2つの壁──「怖い」と「わからない」が立ちはだかっているんですね 。問題は、情報が足りないことではありません。「どの情報を信じて、どう行動すればいいか」がわからないことなんです。
新井:なるほど。「情報はあふれているけど、何を選べばいいかわからない」ということですね。
神谷:その通りです。だからこそ、体系的に学べる場所が必要なんです。「何となく不安」を「具体的な解決策」に変えることで、株式投資への第一歩を踏み出せるようになります。
「貯金だけでは足りない」という厳しい現実
新井:もう1つ、ショッキングなデータがあります。Money Designの調査では、老後資金に不安を感じる人が65.6%、特に女性50代では82.0%以上が不安を感じているそうです。
そして、理想と現実のギャップが深刻です。安心だと思える老後資金は平均4,113万円なのに対し、実際の金融資産は平均1,724万円。なんと、2倍以上の差があるんです。
神谷:この数字を見ると、多くの方が「貯金だけでは足りない」ことが明確ですね。昔は銀行に預けていれば金利でお金が増えました。でも今は違います。
新井:さらに、最近は物価上昇も心配ですよね?
神谷:そうなんです。物価が上がると、同じ100万円でも買えるモノが減ってしまいます。つまり、現金だけ持っていると「実質的にお金が減る」リスクがあるんです。
一方で、株式や不動産は経済成長とともに価値が上がる可能性があります。これが、40代・50代が「学び直し」を始めるべき理由です。
40代・50代の不安と、KABU-ACAができること
新井:具体的な不安と解決策を整理してみましょう。
神谷:はい。私たちがよく聞く不安と、それに対する答えをご紹介します。
まず「リスクが怖い」という不安に対しては、論理的にリスクをコントロールする方法を学んでいただきます。「知識がない」という方には、基礎から応用まで段階的に学べるカリキュラムを用意しています。
「何から始めればいいかわからない」という方には、20年の経験から生まれた「再現性のある方法」をお教えします。「投資するお金がない」とおっしゃる方には、少額からでも始められる堅実な長期投資を推奨しています。
「情報が多すぎて選べない」という悩みには、自分で判断する力を身につける「考える場」を提供します。そして「老後のお金が心配」という根本的な不安に対しては、自分の力で資産を築く「自信」と「方法」を身につけていただきます。
新井:これを見ると、単に投資方法を教えるだけでなく、「不安を自信に変える」総合的なサポートをされているのがわかりますね。
20年の試行錯誤が導いた「普通の人でもできる株式投資」
神谷さん自身の「大失敗」と「大きな気づき」
新井:神谷さんの投資歴は20年にも及ぶそうですが、その間にライブドアショックで貯金を全て失ったり、リーマンショックで投資から離れたりと、大きな失敗もあったとか。どのような経験だったのでしょうか?
神谷:はい、恥ずかしい話ですが...大学時代から株を始めて、20年間、本当に色々な失敗をしました。ライブドアショックやリーマンショックは、私にとって人生を変える出来事でした。
何年頑張っても結果が出ない。「自分には才能がないんだ」と完全に諦めた時期もありました。でも、その時にハッと気づいたんです。
「才能がないなら、才能がなくても勝てる方法を探せばいいじゃないか」って。
新井:その気づきが、今の神谷さんの投資スタイルの原点なんですね。
神谷:まさにそうです。私の20年は、ただ長いだけじゃありません。その中に詰まった「身銭を切った失敗」と「そこから学んだ教訓」が重要なんです。
失敗があったからこそ、「派手ではないけれど、誰でも再現できる方法」にたどり着けました。それが、会社の本当の価値を見て、じっくり投資する「ファンダメンタルズ重視の長期投資」です。
投資で失敗した経験がある方、自信がない40代・50代の方にお伝えしたいのは、失敗は終わりではないということです。むしろ、本当に役立つ方法を見つけるための、貴重なスタート地点なんです。
「自分に合った投資方法」を見つけることの大切さ
新井:神谷さんがたどり着いたのは「会社の業績や財務をしっかり見て、安定して成長できそうな会社にじっくり投資する方法」だそうですね。これを「自分に合った投資法」だと表現されていますが、どういう意味でしょうか?
神谷:そうです。「ファンダメンタルズ重視の長期投資」は、短期的な株価の上下に振り回されず、会社の「本当の価値」に投資する考え方です。でも、私が特に大事だと思うのは、これが「自分に合った方法」だということです。
新井:それは、KABU-ACAさんの「一方的に教えるのではなく、一人ひとりが考える場を提供する」という方針にも通じますね。
神谷:はい。私たちは、投資方法を押し付けるのではなく、その人のライフスタイル、性格、どれくらいリスクを取れるか、何のために資産を作りたいかを考えて、「その人に合った投資スタイル」を見つけることを大切にしています。
この「自分に合った方法を見つけるプロセス」をサポートして、生徒さんが自分で判断できる投資家になることが、KABU-ACAの教育の核心です。
KABU-ACAが目指す「人生を豊かにする株式投資」
「すぐ儲かる話」の向こう側へ
新井:KABU-ACAさんのゴールは「すぐ儲かる話」を教えることではなく、「自分の力で良い会社を見抜いて、未来を選ぶ力」を身につけてもらうことだと伺いました。この考え方について詳しく教えてください。
神谷:多くの人が投資を「お金を増やす手段」としてだけ考えがちです。でも私たちは、それをもっと深く捉えています。投資を通じて「自分らしい人生を実現する」「人生の選択肢を増やす」ことを目指しているんです。
アカデミーでは、投資を通じて「自信」と「自分なりの考え方」を身につけ、将来の不安を減らし、最終的には「自立した生き方」を築くことを目標にしています。
新井:つまり、お金に余裕ができることで生まれる「時間的・精神的な豊かさ」を大切にされているんですね。40代・50代が直面するキャリアの変化や老後の不安に対して、投資が「働けなくなってもお金を生み出す仕組み」として、新しい可能性と自信を与えるという考え方は、単なる資産形成を超えた提案ですね。
「立ち止まって学び直す」ことの価値
神谷:はい。私たちは、忙しい毎日の中で「一度立ち止まって学び直す」ことが、人生の選択肢を増やし、自信につながると考えています。
新井:三菱総合研究所のレポートでも、終身雇用が現実的でなくなる社会の変化に向けて、「学び」の革新が必要だと指摘されています。「学び直し」は、変化の激しい時代を楽しく豊かに生き抜くための新しいプロセスだと位置づけられています。これは、神谷さんの考えと一致しますね。
神谷:まさにその通りです。40代・50代は、これまでの経験と知識が豊富な一方で、変化の激しい現代では新しいスキルや知識の習得が欠かせない世代です。
この世代にとって「立ち止まって学び直す」という行為は、単に株式投資の知識を得るだけでなく、自分自身への投資であり、未来への自信につながります。
目先の利益だけでなく、長期的な視点で自分の「人間力」や「適応力」を高めるという、もっと深い価値があると私たちは考えています。学び直しは、不確実な未来に対する最も確実な「自分への投資」なんです。
KABU-ACAで身につく3つの力
新井:KABU-ACAでは、生徒さんが自分で判断できる投資家になるために、具体的にどのような力を身につけることを重視されているのでしょうか?
神谷:KABU-ACAでは、生徒さんが自分で判断できる投資家になるために、次の3つの力を身につけることを重視しています。
- 1. 会社の通信簿を読む力: 企業の財務諸表(会社の成績表のようなもの)を分析して、数字とデータから成長性の高い会社を見抜くスキルです。これができれば、表面的な情報や流行に惑わされず、会社の本当の価値を見極められるようになります。
- 2. 市場の流れを理解する力: 経済全体の動きや、投資家の心理を読み解いて、適切なタイミングで投資判断を下せる力です。これにより、市場の変動に冷静に対応し、チャンスを掴める「打たれ強い投資家」へと成長できます。
- 3. 論理的にリスクをコントロールする技術: 投資での損失を最小限に抑え、市場が下がった時や予想外の事態でも冷静に判断できる能力です。これは、特に「リスクが怖い」と感じるミドル世代にとって、投資への心理的ハードルを下げ、安心して資産作りに取り組む上で非常に重要です。
新井:これら3つの力は、バラバラの知識ではなく、投資家として自分で判断し行動するための「総合的なスキル」を構成しているんですね。
神谷:はい。これにより、生徒さんは外部の情報や他人の意見、一時的な市場の感情に流されることなく、自分の分析と判断に基づいて投資決定を下せるようになります。
これが、私が掲げる「自分の力で企業を見抜き、未来を選ぶ力」というKABU-ACAのゴールを具体的に実現するための教育方法であり、長期的な投資成功と、それによって得られる揺るぎない自信につながるものだと確信しています。
未来を拓く一歩:今、本気で学び始めるあなたへ
新井:最後に、読者の皆様へ神谷さんからメッセージをお願いいたします。
神谷:株式投資は一見難しそうに見えるかもしれませんが、実は誰でも学べば身につくスキルなんです。私自身、大きな失敗を経験し、それを乗り越えて「億り人」になることができました。
この経験から、プロじゃなくても、私たち一人ひとりに合ったやり方で資産を築けるということを証明したいと強く思っています。ぜひ、この機会に一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
新井:神谷さん、本日は貴重なお話を本当にありがとうございました。
対談を終えて
神谷さんの20年間の試行錯誤から生まれた投資哲学と、それを教育を通じて社会に還元しようとする情熱に深く感銘を受けました。特に「株式投資は人生を豊かにする道でもある」というお考えは、単なる資産形成を超えて、人生を豊かにする手段としての投資の可能性を強く示していると感じます。
今回の対談が、40代・50代の皆様が資産形成を「やり直す」きっかけとなり、自信を持って未来を切り拓く一助となることを心から願っております。
本日は誠にありがとうございました。
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