【日本つかみ協会】一瞬で心を掴む「つかみ」の極意

新井一

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テーマ:起業家紹介

起業家インタビュー(聞き手:新井一@起業18フォーラム)

今回は、著書『つかみ大全』で一瞬で相手の心を掴む技術を解説し、さらに日本つかみ協会代表として活躍されている森田翔さんにお話を伺いました。「つかみ」がなぜ重要なのか、そしてその具体的な実践方法について詳しくお聞きします。では、森田さんよろしくお願いいたします。
日本つかみ協会
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日本つかみ協会代表 森田翔(もりたしょう)氏

日本つかみ協会累計3000人以上が受講した「つかみ」の専門家。プレゼンテーションや商談、さらには日常生活において、相手の注意を引き、興味を持たせ、行動を促す「つかみ」の技術を体系化し伝授している。その指導を受けた多くの受講生が、ビジネスや人間関係において劇的な成果を出しています。

「つかみ」はなぜ今、これほど重要なのか?

新井:森田さん、最近「つかみが重要だ」という話をよく耳にしますが、それはなぜでしょうか?

森田:はい、ありがとうございます。私も「どうすれば相手の心をもっと掴めるのか」という相談を日々多くの方から受けます。現代において「つかみ」が重要視される理由はいくつか共通点が見えてきます。

人々が「つかみ」に悩む共通の理由とは?

新井:どのような共通点があるのでしょうか?

森田:大きく分けて二つあります。一つは、情報過多の時代において、人々の注意力が散漫になっていることです。インターネットやSNSの普及により、私たちは日々膨大な情報に晒されています。その中で、自分の伝えたいことを効果的に届けるには、冒頭でいかに相手の関心を惹きつけられるかが極めて重要になります。

もう一つは、コミュニケーションの希薄化です。オンラインでのやり取りが増え、対面でのコミュニケーションの機会が減ったことで、短い時間で相手との関係性を築き、信頼を得ることが難しくなっています。だからこそ、最初の数秒、数分で相手の心を掴む「つかみ」の力が不可欠になっているのです。

「つかみ」がビジネスの成果に直結する理由

新井:「つかみ」の力は、ビジネスにおいて具体的にどのような影響を与えるのでしょうか?

森田:ビジネスにおいては、「つかみ」の巧拙がそのまま成果に直結すると言っても過言ではありません。具体的には以下のような点で影響が出ます。

  • 商談・プレゼンテーションでの成約率向上:冒頭で顧客の課題やニーズを捉え、解決策への期待感を高めることができれば、その後の商談は圧倒的に有利に進みます。
  • 企画・提案の採択率向上:内容がどんなに素晴らしいものであったとしても、そもそも興味を持ってもらえなければその価値は伝わりません。
  • チーム内のエンゲージメント向上:リーダーが話す際も、チームメンバーの心を掴むことで、彼らのモチベーションや行動意欲を引き出すことができます。
  • SNSやブログでの拡散力向上:魅力的なキャッチコピーや冒頭の文章は、多くの人の目に留まり、シェアされる可能性を高めます。

これらを身につけている人は、どのような状況でもスムーズに物事を進めることができます。しかし、「つかみ」が苦手な人は、「なぜ自分の話は聞いてもらえないんだろう」「なぜ行動してくれないんだろう」と焦りや不安を感じるようになります。

新井:それは確かに、ビジネスにおいて非常に厳しい現実ですね。

森田:そうなんです。この「つかみ格差」を埋めるためにも、意識的に「つかみ」のスキルを磨くことが重要になります。

一瞬で相手の心を掴むための3つのポイント

新井:週1回のセミナーや研修だけでは、「つかみ」のスキルを習得するのは難しいのでしょうか?

森田:はい、週1回の受講だけでは、実戦で使えるレベルの「つかみ」を身につけるには時間がかかりすぎます。私たちは日常的に様々な人とコミュニケーションを取ります。その中で意識的に「つかみ」を実践し、磨いていく必要があります。

言語習得と同じで、インプットだけでなく、アウトプットの機会をどれだけ増やせるかが重要です。

日常で「つかみ」を実践するメリット

新井:その不足を補うためには、日常での工夫が必要ですね?

森田:その通りです。日常で「つかみ」を意識的に実践することで、セミナーや研修の学びを補完するだけでなく、次のようなメリットがあります。

  • 実践的なスキルが身につく:さまざまな状況や相手に合わせて「つかみ」を試すことで、生きたスキルとして定着します。
  • 自信がつく:相手の反応が良いと、コミュニケーションに対する自信が深まります。
  • 人間関係が豊かになる:相手の心を掴むことで、より深い人間関係を築くことができます。

特に、最初の数秒で相手の関心を惹きつけることが、その後の展開を大きく左右します。

1日3秒からできる「つかみ」実践法

新井:森田さんの提案する「つかみ」の実践は、具体的にどのように進めるのですか?

森田:1日3秒、あるいは最初の挨拶や会話の冒頭に少し工夫を加えるだけでOKです。難しく考える必要はありません。ポイントは以下の3つです。

  • 相手の興味関心を想像する:目の前の相手が何に興味を持っているのか、何を求めているのかを事前に考える習慣をつけましょう。
  • 意外性や共感を意識する:誰もが知っている情報でも、意外な視点や共感を呼ぶ言葉を加えることで、相手の心に響きます。例えば、統計データや共通の悩み事を冒頭に提示するのも有効です。
  • 具体的な問いかけで引き込む:相手に「自分事」として考えてもらうために、問いかけを活用します。「あなたは〇〇で困っていませんか?」など、相手が思わず考えてしまうような質問を投げかけましょう。

「つかみ」で悩む方へのメッセージ

新井:最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

森田:「つかみ」は特別な才能ではなく、誰でも身につけられるスキルです。大切なのは、「相手に興味を持つこと」、そして「どうすれば相手に喜んでもらえるか」を常に考え、実践することです。

最初はうまくいかないこともあるかもしれませんが、諦めずに続けることで、必ずあなたのコミュニケーションは劇的に変わります。そして、それがあなたの人生をより豊かにする一歩となるでしょう。ぜひ、今日から意識して「つかみ」を実践してみてください。
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起業18フォーラムを運営。会社員向けに特化した〝再現可能〟な起業ノウハウで、25年間で延べ6万人の起業を支援してきた実績を持つ。自らも多数の実業を手掛けている。会社員のまま起業する方法を伝授するプロ。

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