売れる営業トークのコツとスクリプト 成約を勝ち取る効果的な技術
起業家インタビュー(聞き手 新井一@起業18フォーラム)
「ノーブランド品限定の合皮専門店」という珍しいコンセプトでビジネス文具のEC事業を展開する「合皮レザー専門店かわうそ」さん。ご自身が実際に商品を手にしてから販売を決めるというだけあって、実際に売っているものは愛情やこだわりがたっぷり。今後に向けても新しいチャレンジに旺盛なネットショップのご担当者に、これまでの経緯も含めてインタビューしました。
合皮レザー専門店かわうそ運営 高橋明子(たかはしあきこ)さん
ネットショップを通じて「仕事で戦うあなたの味方に、きっかけになりたい」そんな想いのある「合皮レザー専門店 かわうそ」を運営。低価格・高級感・アイキャッチに繋がるフェイクレザー文具を提供している。仕事好きがこうじてネットショップオーナーに転身。フィットネスクラブ、制作会社AD、介護スタッフ、面白そうな仕事はなんでも経験。ネットショップという仕事を楽しみながら運営している。
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合皮レザー専門店かわうそってどんなお店?
新井:初めにお聞きしたかったのですが、「かわうそ」って面白い店舗名ですよね。どんな由来があるか教えていただけますか?
高橋:私が運営しているネットショップで扱っているのが合皮製品なので、「皮じゃないよ、うそだよ」「皮、うそ…」っていうところから「皮嘘」で「かわうそ」と名付けました。
新井:皮じゃないから「かわうそ」って覚えやすいネーミングですね。合皮製品のノーブランド文具を専門に扱うネットショップって珍しいなと思ったのですが、どういったところから生まれたEC事業なのでしょうか?
高橋:前提として私自身、元々仕事が好き、っていうところが根底にあって。昔からわりと精力的に仕事に取り組んできた節があるのですが、そのなかで常日頃感じることが「会話のきっかけ、アイキャッチって大事だな」ということがあります。アイキャッチに繋がる、目を引くアイテムとしてレザーという素材に大変魅力を感じました。革製の手帳やバインダーってかっこいいしお洒落じゃないですか。レザーアイテムって持ってるだけでワクワクするし、モチベーションがあがりますし。
新井:なるほど。でも、本革ではなく、あえて合皮を専門に扱うと決めた理由はなんでしょうか?
高橋:合皮を選んだ理由は手頃な価格で提供することができるからですね。以前、営業の仕事をしていた事があるのですが、やっぱりお客様の印象を良くしたい、自分自身も仕事を楽しめたらなと。でも本革の商品は値段が高いものが多くて手が出せなくて。有名なブランド品じゃなくても数万円するものが多い印象で何度も諦めた記憶があります。合成皮革だったら安く提供することができ、昔の自分のように悩んでいるビジネスマンの方には喜んでもらえるんじゃないかなとそう思いました。
新井:なるほど、ちなみに合皮だからこそのメリット、デメリットってありますか?
高橋:合皮製品のメリットって、大きくわけると3つあって「①安い②手入れがいらない③水に強い」ことなのかなと。なので、取り扱う商品の価格帯は高くても最大1万円の合成皮革商品を提供しています。ブランド品の場合は合皮でも、1万円以上すること多々ありますが、当店はノーブランド品のみの専門店なので。ちなみに合皮製品のデメリットは「安っぽい」そんな印象があると思うんです。なのでその安っぽい所を解消した「高級感」のある合皮製品のみを提供しています。あとは合皮ってビジネスとの相性がとても良くて、水に強いし、手入れもいらない。忙しいビジネスマンにぴったりな商材だなと思っています。
ノーブランドのビジネス文具を専門に取り扱う理由は?
新井:ではノーブランド品だけを選定しているのも手頃な価格で販売するためですか?
高橋:実を言うと本当は「kawauso」というロゴをいれて販売したかったんですよ。でも費用の面で断念しました。コストがかかればその分値段を高くせざる得ないですし、だったらロゴは入れないで販売しようという結論になりました。そのうちにネットショップを開いてからなぜか法人様から少しずつビジネス文具の注文の問い合わせが入るようになって。すごく不思議でした。たくさんのネットショップがある中で選んでくださる理由がわからなくて。なぜなんだろうとよくよく考えてみたら、そうか!ロゴが入ってないから、ノーブランドだから選ばれているんだということに気がつきました。ノーブランド品はそれまで弱みだとおもってたのですが、ブランドじゃないことが合皮レザー専門店かわうその強みになるんだということに気がついて。なので、ロゴ入れや名入れをしたい場合はご要望に合わせて対応しています。
商材の選定基準は3つ「①低価格②高級感③アイキャッチ」
新井:現在、合皮レザー専門店かわうそさんでは、どのような商材を取り扱っているのでしょうか?
高橋:主にはビジネスグッズ全般なのですが、ビジネスバッグや、書類ケース、バインダー、名刺ケース等ビジネスシーンで使いたい高級感のある合皮製品を取り揃えています。
新井:そうなのですね、仕入れる際の商品を選ぶポイントは何ですか?
高橋:商品の選定は、低価格・高級感・アイキャッチに繋がる商材のみと決めています。最初の頃は、便利なものを選定していたんですけど、便利じゃなくてもいいなと途中で方向転換しました。持っていると楽しい気持ちになれる、モチベーションがあがる、そんな気持ちになれるようなビジネスグッズをセレクトしています。不便さも愛着の一つかなと。
新井:なるほど、例えばどんな楽しい気持ちになれるビジネグッズがあるんでしょうか?
高橋:例えばですが、紐で閉じるタイプの書類ケースですが、紐をあける楽しさってあると思うんですよ。プレゼントの箱をあけるような気持ちになるというか。商談時にもピッタリでちょっとしたアイキャッチになりますしね。ちょっとした特別感をビジネス文具で演出できるかなと。
おすすめの人気商品は「PUレザーのA4バインダー」
新井:確かにそうですね、ビジネスアイテムひとつで印象を変えることができればとても心強い味方になりますね。具体的には、どのようなビジネス文具が人気なのでしょうか?
高橋:ずっと売れ続けているのはA4サイズの合皮(PUレザー)のバインダーです。実はYahooショッピングでバインダー部門で人気No. 1にもなったことがあるんです。嬉しかったですね、とても。このバインダーを仕入れたことがきっかけで「合皮製品でも高級感があっていいな」と、素直に自分でも欲しい、このバインダーを使いたいし広めたいと感じることができたんです。
新井:ちなみにこのバインダーのお値段はいくらなんですか?
高橋:現在、バインダーは税込価格で1,980円で販売しています。
ネットショップ運営の悩みは?
新井:ネットショップを運営していく中での苦労や悩みはありますか?
高橋:はい、悩みは色々ありますね。最大の悩みは存在をしっていただけていないということですね。そもそも、ECサイトを開いても見てもらえてない、知ってもらえていない。ここを乗り越えるのってなかなか難しいと痛感しています。そのために販売先を増やしてみたり、SNS等で発信してみたりは続けているんですけど、地道な努力の積み重ねです。先ほどの話にも繋がりますが、私は一つひとつどんな商品かを選定した上でしか販売していないのですが、それってお客様側からはわからないことじゃないですか。売れたらおしまい、ではなく、あくまで購入してくださったお客様が買って良かった・気持ちが上がった・これからも使いたいって思えるようなシーンをつくるために日々仕事をしています。そういった気持ちが少しでも届けば、と思っています。
法人向けサービス「1点からの名入れサービス」と「無料の商品提案サービス」の強化
新井:今後やりたいと思っていることはありますか?
高橋:既に少しずつ始めているのですが、名入れのサービスですね。小ロットからでも名入れに対応することができれば、贈り物にもますますご活用いただけるのではと考えています。今年の3月には開始する予定なのですが、1点からの名入れやロゴ入れをできるように準備しています。今までは100個以上くらいからでないとお受けできなくて。1個からロゴ入れができれば、1点あたりからの記念品や50点位の小ロットの景品、ノベルティ対応ができるようになります。とても楽しみです。
新井:いいですね。今まではどのような依頼や注文が多いんですか?
高橋:今までも、法人様からのご依頼は臨機応変に対応させていただいています。有り難いことにバインダー、書類ケースなどを法人様にご利用いただけています。導入事例としてはホテルだったり、不動産会社、レストランでご利用頂けています。最初はネットショップにある商品のロゴいれや少しカスタマイズしたい等の要望だったのですが、お取引させて頂く中で、「こんな商品はありませんか?」とか「合皮以外のノベルティの対応は可能ですか」といったお話もいただいたり。非常に有難いお話で場合によっては商品の提案をさせて頂いたり、どうすれば思い描いている商品を期日以内に納品できるかということを共通目標として尽力しています。
新井:なるほど。商品のロゴや大量注文だけでなく、商品の提案もされることも多いんですか?
高橋:そうですね。ご予算にあわせて、海外の仕入先からお客様の代わりにお探ししたりすることもあります。商品のリサーチは無料で対応させていただいています。やっぱりお店にあるもだけでは思い描いている商品と合致していないこともあって。あとは担当者の方も、商品の選定だけが仕事じゃなく複数の案件をかけもってることも多いでしょうし。なので、私はできるだけその負担を軽くしたいなという気持ちと、自分自身がワクワクしている部分も正直あります。ご依頼いただけることは嬉しいですし、充実感もあるので。小さなネットショップであること、自分自身、仕事が好きだから出来ることだなと思っています。
新井:確かに。そういった視点で対応してもらえると有難いですよね。
高橋:お陰様で新規の企業様をご紹介頂いたり、リピートで違う商品を別途発注して頂けることが増えて来ています。感謝の気持ちでいっぱいです。
最後にメッセージ
新井:高橋さんご自身がすごく笑顔で溢れていて素敵なお人柄だなと思うのですが、元気の源はありますか?
高橋:元気の源は、自分の仕事を楽しんで、提供したい方に向けて遊びながら商品に生かしているからですかね。全然売上に繋がらないのに、LINEスタンプを作ってみたり、ネットショップなのに店頭販売会をやってみたり。そういう想いって人に伝わるのかなって思います。
新井:最後に、そんな高橋さんの運営する「合皮レザー専門店かわうそ」さんから、インタビューを読んでくださった方へメッセージをどうぞ。
高橋:ネットショップを通じて仕事で戦うあなたの味方になりたい、きっかけになりたい。そんな想いで運営しています。少しでもそんな方達のきっかけになれるように喜んでもらえるようなサービス、商品の提供をしていきます! 仕事好きな方にはたまらないそんなアイテムを厳選していますので是非覗くだけでも覗いてやってください。
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