阿部美奈子プロのご紹介
かけがえのないペットのために、心と身体を癒やすオンリーワンの動物医療を目指して(3/3)
ペットにとって心安まる安全基地となれる動物病院
飼い主にとってペットは「ファーベイビー」、つまり“毛皮を着たわが子”と呼べる、かけがえのない存在です。阿部さんがグリーフケアに開眼したのも、動物病院での勤務や11年にわたる子育ての経験を経て、「自分が正しい、相手を救うため」という独善的な自己満足ではいけないと気付いたからでした。
待合室を見ると、誰も笑っていない。悲しみのあまり、今にも泣きそうな飼い主。ペットも疲れ切った表情で、緊張して震えている。「病院へ来ているのに楽になっていない。身体の痛みを取っているはずなのに、なぜ?」
阿部さんは「病気だけを診て、患者を診ていなかった」という反省に立ち、グリーフケアを学問として作ることを決意。師として敬愛してやまない、「人間を診る医療」を提唱した故・日野原重明氏にも学び、「ペットと飼い主を幸せにする動物医療」を実践してきました。
待合室診療では、動物の表情を見ながらその子の名前を呼んで話し掛ける。診察時には、ペットが使い慣れたブランケットや飼い主のにおいの付いた衣服を持参してもらう。また、家で薬の入ったごはんを無理やり食べさせないようにもアドバイスし、ペットがストレスを感じないように配慮しています。
ペットにとって、家や病院は安心して暮らせる“安全基地”にほかなりません。病気で生じたグリーフを癒やすケアは安心感と笑顔を取り戻し、心にエネルギーを入れて病気に立ち向かう勇気を持つためになくてはならないもの。
「出会ったペットが寄ってきたり、『先生が来てくれてよかった』と言っていただいたりして、逆に私自身もエネルギーをもらっています」と語る阿部さん。「そばにいる人や動物を癒やせれば、孤独にならない。そしてまた、隣りの人へ……。巡り巡って誰もが幸せになれる、グリーフケアの輪ができればいいですね」と、壮大な願いを語ってくれました。
(取材年月:2019年8月)
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