一番好きな色を選ぶ!「令和の記念品に見る人気投票のリアル」vol.2

伊藤さゆみ

伊藤さゆみ

一番好きな色を選ぶ!「令和の記念品に見る人気投票のリアル」

社員がカラーの選択権を持てる時代に

女性にとっての永遠のカラー

子供の頃、誰もが触れたことのある絵の具やクレパス。12色や24色、綺麗に並べられたあの彩りを忘れている人はいないでしょう。好きな色、好きではない色。子供時代には好みではなかった色が大人になって好きになる。そんな感覚も皆さんお持ちのことでしょう。

逆に時代が変わっても、歳を重ねても普遍的に好まれる色もあります。
かつて個人のお客様、女性をターゲットとした本革手帳カバーを制作・販売していた時期がありました。予約制のオーダー会を行い6色の中から好きな色を選んでいただくのですが、どれも魅力的な選択肢の中で圧倒的人気を博したのは「ピンク」。少女時代も大人になっても女性にとって、ピンクは永遠の愛されカラーなのだと実感しました。

企業の人気投票は「カラー選び」にも進出

令和以降、実はアイテム選びだけではなく「社員が好きな色を選ぶ」という、企業からのニーズが増えてきています。会社が贈る時代から、社員が選ぶ時代へと変遷しつつある法人記念品。今や、カラーの選択肢にも広がりつつあるのです。

アイテムは決まっていて色が選べるというスタンス。その固定アイテムの主役は、やはり「社員証ケース」。身につけるビジネスファッションの一部でもあるがゆえに、カラーの位置付けはとても需要ですね。人気投票のふたを開けてみると、もちろんネイビー、ブラック、ブラウンは人気の王道色ですが、第4位以降のマーケットを知る機会になり大変興味深いものがあります。

女性社員が求める色は?

女性がプライベートで使う手帳カバーの人気No.1がピンクなら、女性がビジネスパーソンとして仕事で使用する社員証ケースの人気色は何でしょう?
ネイビーやブラウンに並んで「グレージュ」「ワインレッド」「アイボリー」が台頭してきます。
ここでは女性に永遠の愛されカラー、ピンクはごく少数にとどまるのです。

手帳カバーは、自分からしか見えない(内面)アイテム。自分に優しく寄り添う色が好まれます。対して社員証ケースは胸元に下げる=他人の目に触れる(外面)アイテム。自分が寄り添う色から、自分がどう見られるかという自己プロデュースの色へと変化することになります。

グレージュは知的で洗練されたイメージ。ワインレッドは大人の品格と意志を感じさせるイメージ。アイボリーは凛として清潔感のあるイメージ。女性たちは「信頼・知性・主張しすぎない品」という鎧を纏い、社会の中で心地よく輝くための色選びをしているのですね。

男性に人気No.4のカラーは?

ネイビー・ブラック・ブラウンという王道の3大カラーの直後に食い込んでくる第4の人気色。
それは深い緑。「ディープグリーン」です。緑は心理学的に、調和・再生・誠実・平穏などを象徴する色のため、士業や管理職など、相手に安心感を与えつつ冷静な判断を下すことが求められる職種において、非常に相性が良いと言われています。

静けさの中に佇む遊び心と、揺るぎない信頼感の絶妙なバランス。また黒の代替になり得る威厳と品格を感じさせてくれるのも特徴です。
一見すると落ち着いたダークトーンでありながら、光の加減で魅せる本革の深い緑。センスと独自のこだわりを持つビジネスパーソンに求められる「第4のカラー」です。

色名によっても変化する人気度

色名も大切です。例えば、型押しレザーの山吹色は「マリーゴールド」と名付けています。明るい陽だまりの中で咲く黄色い花をイメージしました。
ある企業のご担当の女性から、元気が出るビタミンカラーですよね!と仰っていただいたことがあります。このマリーゴールドもひそかな人気がありますが、色名が山吹色だとお洒落さに欠け、選ばれる確率は下がるでしょう。

高価格帯の社員証ケース、古城シリーズでは「オールドワイン」が人気です。もしこの色名がただのワインだったら、その製品の高級感や魅力は半減します。古城という製品名とオールドワインという色名の親和性が、皆さんに支持される大きな理由といえます。

人生いろいろ、選ぶ色もいろいろ

昭和の名曲のタイトルを思い出しますが、人気の有無に関わらず選ばれる色は本当にいろいろ。

最近ある企業から、約1,700人の社員が「社員証ケース15色から好きな色を選び、全員が好きな色をもらえる」というオーダーをお受けいたしました。
カラー投票の結果、15色のうち1票も投票されなかった色は無し。人気最下位の色でも約30票は投票されている=およそ1.8%の人がその色を選んでいるということになりますね。

社員がカラーの選択権も持てる令和の記念品。「一人一人の社員の意思や個性」を尊重する企業の素晴らしさを実直に感じています。誰にでもある一番好きな色。ちょっと悩んだり迷ったりする記念品選びの過程も、きっと楽しいことでしょう。


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伊藤さゆみ
専門家

伊藤さゆみ(法人向け高級記念品の企画・製造・販売)

グラネス株式会社

日本製ならではの品質の高さ、お客さまの立場に立ったきめ細やかなサービスを基本とし、名入れを施した世界に一つの高級記念品・高級ノベルティを制作。上場企業や老舗企業等への納品実績多数。

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