法人記念品の王道アイテムは?昭和の終わりに誕生していた賜物
人気投票って面白い!「令和の記念品に見る人気投票のリアル」vol.1
「会社が贈る」から「社員が選ぶ」時代へ
そもそも人気とは?
人気とは、「ひとけ」や「じんき」と読まれていたものが、時代とともに「にんき」という言葉へ発展していったと云われます。人=人間、人々 。気=気配、感情、空気感、精神の意味を持ち、中世は「人の気配があること」や「人間らしさ」を指していました。例えば「人気(ひとけ)のない通り」という使い方は、この時代からの名残。
近世から、歌舞伎や相撲、浮世絵などの庶民のエンターテインメントが盛り上がり、この頃から役者や相撲取りに対して、大衆(人)が寄せる感情や熱気(気)」という意味で「人気(にんき)」と読まれるようになりました。世間の評判や愛嬌・愛顧という意味合いを帯び始めたのです。
そして昭和以降は、マスメディアの発達に伴いアイドルやグルメなど特定の人や物が、広く一般の人々に支持・熱望されている状態として「人気(にんき)」という言葉が完全に定着しました。
まさに令和のニーズ
令和になってから、この法人記念品で社員が選ぶ「人気投票」のニーズが高まってきています。
なぜ今、記念品が人気投票なのか?
企業のお客様からの声と、今の時代背景を重ねてこのように解釈をしてみました。
1)社員の価値観の多様性において、一律に与えられる品物では満足度が得られにくくなった。
2)「選ぶプロセス」自体のイベント化。つまり投票に参加することで、記念品をもらう前の段階から、社員が自分たちの周年記念としての当事者意識が生まれる。
3)もらい手目線=同じ高級品でも「飾っておくモノ・使わないモノ」より「自分が欲しい実用品」が選ばれる時代。
担当部署が候補アイテムを厳選
とはいえ、全社員に単に「何が欲しいか?」というアンケートでは収拾がつかなくなります。
会社は、まず担当部署が3〜5ほどのアイテムを厳選。その候補を上に提案し決裁を仰ぐ。その中からほしいモノを社員が投票というプロセスで進行します。
その数アイテムは、メーカーA社の〇〇とB社の〇〇とグラネスの〇〇というパターンもあれば、一社グラネス製品の中から選択というパターンもあります。
いわゆる前者は競合との戦いにもなるわけで、グラネス製品が選ばれなければ、オーダーは全く無しです。その前者のパターンでいくと、実は戦う前からほぼ負けると分かっている季節、そして必ず勝ちを譲るアイテムがあるのです。
夏には必ず負けるモノ
人気投票を行う時期が、夏をめがける最中であったり、ドンピシャ暑い真夏だったりするとレザーアイテムは必ず退敗。では、勝ちを譲る相手は、誰(なに)でしょうか?
そう、「グラス」であることが多いのです。これは自分がもらう立場になればよく理解できることで、暑い季節には絶対に冷んやりと涼しげなグラスを選んでしまうでしょう。
記念品選びにおける人気投票は、単なるアイテムの格付けではなく、「いま、人々が何を求めているのか」という心理のバイオリズムを知るための貴重なインサイトともいえます。
その時、そのタイミングで人の心理が左右する流動的な性質を持つ、きわめて情緒的なマーケットともいえるでしょうか。
人気投票いろいろ
ある企業の周年記念品では、他社を交えた前者のパターンで選定されることになり、他社製品とグラネス製品=数アイテムが候補になりました。全社員による人気投票により、上位3アイテムが選ばれることになります。
社員は自分が投票したモノがもらえ、4位以下のモノに投票した社員は、上位3アイテムから再度選びます。投票結果、他社製品ワンアイテムとグラネスの「九谷焼マグカップ&レザーコースターセット」「ウォッチトレー」の3品が選ばれました。
またある企業からは、グラネスの革製品から選択するパターンで、候補①名刺入れ ②ウォッチトレー ③パスポートケース の中から自分が欲しいモノを選ぶ人気投票がありました。堂々1位に選ばれたのは「ウォッチトレー」でした。
名刺入れは、個人の趣向性があります。パスポートケースは、そもそも頻繁に旅行や海外出張に行く人の「分母数」が少ない。当然、ウォッチトレーは1位の座を獲得することになります。ペンも鍵もスマホも置けて高級感がある。多様化する令和の価値観にすんなり溶け込むのでしょう。
令和のエンゲージメント尊重時代
会社が贈る記念品から、「社員みんなの意思で選ぶ記念品」へのシフト。
まさに人(社員)の気配や声を汲み取る人気投票スタイルへの流れは、令和のエンゲージメント尊重時代を象徴していますね。
元をたどれば、提供する私たちが常に「高級感と実用性」を念頭に、センス良く絞り込んだ選択肢をいかにご用意できるかが要です。
次回は、みんなが楽しい「色選び」の人気投票にフォーカスしてみます!


