【Listening】聞こえない発音
「通じれば、発音にこだわらなくていい」
「日本人の指導者が、発音を教えるのは難しい」
そういう声をよく聞きます。
帰国子女でもない大人になってから日本で発音を勉強した私が、
あえて言います。
「日本人は発音を勉強しなければ通じない」
でも、
「その指導は、日本人のほうが効果がある」 と。
1.「日本人は発音を勉強しなければ通じない」
ボストンとニューヨークで大学や移民センターで、英語を教えましたが、
日本人がいるクラスではありませんでした。
でも、プライベートレッスンをしてほしいと、
現地に住んでいる日本人にたくさん相談がありました。
現地に長期間住んでいて、英語の何を勉強したいのか聞くと、
どの方も
「発音を教えてほしい」
ということでした。
それは、
「生活」や「学業」、「仕事」
に支障をきたすからという理由からでした。
ニューヨークで2人の日本人にそれぞれプライベートで教えることになりました。
コロンビア大学院に留学している社会人2人でした。
コロンビアの大学院に入ったのですから、かなりの英語力がある2人でした。
でも、学ぶ学問が違う2人が同じ悩みを抱えていました。
それは、
「プレゼンテーションで何を言っているかわからないと指摘され、評価されない」
日本語なまりの発音がが足を引っ張っていました。
プライベートレッスンをすると、みるみる2人の発音は、わかりやすく伝わりやすくなっていきました。
しかし、こんなに英語ができる人たちが通じないと指摘されてしまう。
日本人の発音は通じないんだということを、痛感させられた経験でした。
2.「発音指導は、日本人の方が効果がある」
まず私自身の経験から言えます。
日本語なまりの英語を話していた私は、24才くらいから、少しずつ発音を勉強しました。
「ネイティブの先生に習えば上達する」と信じ、
いろいろなネイティブの先生に習いました。
しかし、
私が言われたように何度も発音しても、
"No!"
と繰り返し言われました。
私は一生懸命発音しているのに。何が違うんだかわからない。
何年もかけて、私の発音を変えてくれる先生に出会いました。
それが、ネイティブでも、帰国子女でもなく、
大人になってから発音を習得した、
日本人の先生でした。
その後、私の発音は自分の予想以上に上達しました。
アメリカに住んでいた時は、初めて会った人に、
「発音上手いけど、どこに住んでたの?」と、
日本にずっと住んでいたことを信じてもらえませんでした。
「日本人は発音下手なはずなのに、ゆかりはなぜ違うのか」
と思ったそうです。
なぜその先生に教わって上達したのか今ならわかります。
日本語の発音と英語の発音の違いを十分理解し、
どのように指導すればできるようになるのか、
自らの体験からわかっていたのです。
私自身も、自分が苦手だった発音をどうすればうまくできるようになるか、
自分の体験で分かっています。
さらに、アメリカの大学院での英語教授法の修士プログラムで、
音声学や発音指導法なども学び、効果的な指導についても
理解しました。
帰国後の私の発音指導は、アメリカでの知識や経験をもとに、
日本人向けにアレンジすることで大きく変わりました。
生徒はより簡単にスムーズに発音を上達することができるようになりました。
英語の先生に発音を指導するようになっても、
やはり先生方もどんどんできるようになっていました。
その先生方もおっしゃっていました。
以前ネイティブの先生に習ったことがあったが、
思うように上達しなかった と。
これまで数千人の日本人に発音を教えてきました。
私の指導した方法で継続して勉強してくれた生徒も先生も、
みな上達しました。
日本語英語だった私でも一から発音を学び、
様々な生徒の発音を向上させ、
使える4技能力をアップさせることができました。
発音は年齢やセンスも関係なく、
誰でもできるようになります。
指導者がしっかり勉強すれば、
ちゃんと教えられるように、そして生徒の発音も向上します。
ぜひ、あきらめないで、チャレンジしてください。
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