「一般売却」「任意売却」「競売」東京都足立区マンション事例で比較。
「購入者が見つかってから引越しすれば大丈夫。」は本当??
さて今回は、最近よくある質問の1つ、任意売却において「購入者が見つかってから引越しすれば大丈夫。」というのは本当か?という事ですが・・・
結論から申しますと、答えは△です。
購入者が見つかってから引越しをすれば大丈夫という方は、例えば実家や身内の家に引越しをするといった、転居先が決まっている方のみです。
逆に、転居先は賃貸を探す必要があり、特に小中学生のお子様がいるご家庭や、ペットを飼っていらっしゃるご家庭などの場合には、学区の問題やペット可の物件を、希望家賃と希望エリア内で探す必要があります。
という事は、任意売却の決断をされた後は、平行して賃貸を探し、希望物件が見つかり次第すぐに決めて引越しを行った方が良いのです。
購入者は1日でも早く引越しをしたい!
ご自身が家を見つけた時、「1日も早く新居に引越したい!」という気持ちが芽生えませんでしたか?家の購入を決断すると、誰しもが楽しみな気持ちになり、早く引越をしたいと思うものです。
そうなのです、不動産の販売を開始して、購入者が見つかると、購入者の方は住宅ローンの申込みや売買契約の手続きを経て、概ね1か月半前後で御引渡しとなります。
という事は、任意売却の場合でも、購入者が見つかってから引越先の賃貸を探し始めても、探す時間が1ヵ月も無い非常に短い期間となってしまい、その時に出ている賃貸物件を選ぶしかなくなってしまうのです。
そうなると、妥協点ばかり探す事となり、間取の妥協、エリアの妥協、最悪の場合には学区の妥協やペットを手放す等、マイホームを手放した上に、希望よりかき離れた賃貸に引越す事となってしまっては、再スタートをする環境がベストとは言えません。
「金融機関に交渉すれば引越しを待ってくれる?」
・・・と、間違ったアドバイスをする任意売却専門業者や営業マンがいますが、結論は「✕」待ちません。
理由は、待つメリットが誰にも無いからです。
任意売却を決断した時から、転居しないくてはならない事は決定しています。
購入者が見つかってから希望物件を探すというのは、金融機関も、ご自身にとっても、また購入者にとっても何もメリットがありません。
例えば、住宅ローンが2,000万円残っていた場合、延滞損害金は1日あたり約8,000円、1ヵ月では約24万円も増える事になるのです。これを支払うのは、ご自身です。
購入者が見つかるまで、住宅ローンの支払いはストップしているので、つまりその間の家の支払いは¥0で住めるかもしれません。しかし、遅かれ早かれ引越しは必要で、家賃は発生します。
しかもその反面、上記の例で言うと、家賃24万円で住んでいる事と同じなのです。
任意売却において「購入者が見つかってから引越しすれば大丈夫。」という発言をする営業マンが、いかに素人で無責任である事が、ご理解を頂けたかと思います。
任意売却と並行して賃貸を探してくれる不動産会社を選ぶ。
任意売却専門業者や、大手の売買専門不動産会社では、賃貸を探してくれないケースが多く見られます。
理由は、賃貸物件の契約や斡旋の経験が無い為です。
不動産会社というのは、賃貸・売買と大きく2つに分かれます。
それぞれは同じ家であっても、業務や手続きは全く異なります。
例えて言うと、野球とサッカーのように、同じスポーツでも、中身やルールが全く異なるのと同様です。
任意売却を請負うという事は、あなた自身の再スタートを請負うという事であり、とても責任重大な仕事です。
スケジューリングや転居先など、きちんと最後までサポートしてくれる専門業者を選びましょう。