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新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part7【まとめ】

上村公彦

上村公彦

テーマ:システム開発・アプリ開発

これまで6回にわたって、新規事業向けシステム開発の要件定義の極意について説明してまいりましたが、全体の構成が分かりにくかったのではと反省し、内容を振り返りつつ整理してみました。

  • 新規事業のためにシステム開発を行う
  • システム開発で絶対に失敗したくない
  • 発注者が要件定義の前に何をすべきかを知りたい

そんな方は、ぜひ最後までご覧ください!


※このコラムの内容は動画で公開しています。Youtube版はこちらをご覧ください。


新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part7冒頭
新規事業向けシステム開発の要件定義の極意では、要件定義に関して架空のアプリ開発を例にしながら6回の投稿で解説いたしました。

振り返ると、構成や説明の仕方について分かりにくいところも多々ありました。それらを反省材料とし、いずれ再構成版を作り直したいと思っていますので、またその際は改めてご覧いただければ幸いです。

今回は全6回の内容を振り返ってみました。

新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part1

  1. システム開発に入る前の前提
  2. 要件定義の準備
  3. 要件定義で行うこと

以上についてざっくりと流れを解説しています。

1.システム開発に入る前の前提

システム開発に入る前に、新規事業で必要とするシステムの企画ができてなければなりません。事業目的、市場、顧客層、提供価値、そして競合との差別化をどうシステムへ反映するのかイメージできていることが前提です。

2.要件定義の準備

システム開発をする際、一番最初に行う作業が要件定義であり、その準備をしておくことで①コストと時間の削減、②リスクの軽減、③品質の向上を実現できます。

具体的に準備しておくのは以下になります。
要件定義の準備
これらはとても大切な内容なので、別の投稿で数回にわたって詳しく解説しました。

3.要件定義で行うこと

新規事業向けシステム開発の要件定義で、発注者が行うこと。それは次の6つです。

①新規事業について熱く語る(これは、あくまで新規事業向けシステム開発であるという前提でした。)
②サービスを説明する
③業務フローを説明する
④プロトタイプを作ってもらう
⑤機能要件を定義する
⑥非機能要件を定義する


Part2以降から、「2.要件定義の準備」について詳細に説明をしています。

新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part2

サービス内容の具現化-1
要件定義の準備のうち、「サービス内容を具現化する」について、あるショッピングセンターを運営する企業が「フードコート座席順番待ちアプリ開発」を行うという架空の設定を用い、具体的に解説をしました。これ以降、要件定義の準備についてはこの架空のアプリ開発を用いて、具体的に解説しています。

新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part3

要件定義の準備のうち、「業務フローを決める」について解説しました。業務フローを作成する具体的なメリットは、

  1. リソースの最適配分
  2. 効率的なスケジュール管理
  3. 業務の標準化と品質向上
  4. 問題点の早期発見と改善
  5. コミュニケーションの円滑化
  6. リスク管理の強化

以上の6つであると説明しました。また、業務フローの作成手順について

  1. 事業目的の再確認
  2. 業務の洗い出し
  3. 業務プロセスの作成
  4. 業務フロー図の作成
  5. 関係者レビューとブラッシュアップ

以上を解説しました。こちらの回でも架空のアプリ開発を用いて、具体的な解説をしています。

新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part4

業務フロー図2
要件定義の準備のうち、「業務フローを決める」の続きで、業務の洗い出し、業務プロセスの作成をどのように業務フロー図へ落とし込むのかを解説しました。業務フロー図は、フローチャートを用いて作成するとよいという説明もしています。

新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part5

要件定義の準備のうち、「システム化の範囲を定める」「機能を考える」「サービスの利用者と行動パターンを推測する」「管理機能の利用者と利用タイミングを考える」「データ量を予測する」について解説しました。

ここでは「機能の洗い出しなんてできない!」と思ったとしても、いまは要件定義の準備段階なのだから、完璧でなくても構わない。曖昧さが残ってもよい。この準備をもってして、開発するエンジニアと議論すればいいということを説明しました。

新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part6

要件定義の準備の最後として、「事業展開に応じたシステムの拡張を検討する」「手元データの活かし方を考える」「デザインイメージを決める」「関係者で見直す」について解説しました。

まとめ

新規事業向けシステム開発の要件定義の極意 Part7まとめ
ご覧の通り、要件定義の準備については特に詳細に解説をしています。なぜなら、実質的な要件定義のようなものだからです。

要件定義はシステム開発で最も重要と言っても過言ではない工程であるため、システム開発に不慣れな発注者側としてもできる限り知識を持つこと、準備をしておくことシステム開発の成功が必ず近づくという思いがあり、ここに時間をかけました。

これらの投稿が、ほんの少しでもみなさまのシステム開発のお役に立てれば幸いです。

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上村公彦
専門家

上村公彦(システムコンサルタント)

株式会社クラボード

新規事業のためのシステムコンサルティングおよびシステム・アプリ開発で豊富な実績。ベンチャー企業での事業開発経験で培われた「提案力」を発揮し、ニーズに対応。経営者目線でIT戦略を導きます。

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