桁上断熱施工中

後藤卓志

後藤卓志

テーマ:分離発注

桁上断熱

現在進行中の山梨某所のお宅です。
お施主様自らが工事を進めています。

室内は断熱材をせっせと詰めている段階です。
こちらのお宅の天井の断熱材は一般的な野縁の上に置く様なやり方ではなく、
最上階、この場合2階の骨組みである梁の上に貼っている面材の上に断熱材を敷いていく「桁上断熱」という方法で進めています。

一般的な天井断熱の場合は2階の梁や柱などがあることで、それら木材と断熱材の間に隙間がでてしまいますが、
この桁上断熱の場合は、屋根裏にある面材の上に敷いてくいくことで、束以外障害になるものが無い状態で施工が可能です。
そのため、隙間が発生しにくいので、断熱性能が向上するというメリットがあります。

計算上は断熱性能や等級が高くとも、施工が上手くいっていないと隙間が生じ、その性能を発揮できないことになりますが、
この桁上断熱の場合は施工しやすいこともあり、計算通りの性能をだすことが可能になります。

断熱材に拘る場合は、この桁上断熱を検討に入れられると良いかもしれませんが、一つ考慮に入れておくべきことがあります。
それは、都内等の狭小地域の場合、屋根裏にある程度のスペースが必要になってくるので、施工や断熱材のための高さを確保できない可能性があるということです。それらを加味した上での設計が必要になってきます。

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後藤卓志
専門家

後藤卓志(一級建築士)

choord一級建築士事務所

建築プロセス全体を持続可能な視点から捉える建築家。お施主様それぞれのサステナブルを具現化する。東南アジアでの植林活動を主宰し、地球環境への直接的な貢献を行う。

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