「黒字リストラ」と「キャリア顧問」からのメッセージ
各企業の「黒字リストラ」が続いています。
「早期退職制度」「リスキニング制度」等のプログラム名でそれぞれの企業が発表しています。
一部の報道によると、全社員の3分の1が応募した企業もあるようです。
これは、昨日まで3人で担当していた仕事を明日からは2人で担当するということを意味します。
そして全社員の6割が早期退職の対象と発表した企業もあるようです。
これは、もはや会社や事業自体が変わることを意味しています。これまでのビジネスを変えて新しい会社にならなければ、という意志表示に感じます。
仕事の内容や手順、求められる成果は人員削減計画に応じて改善案が決まっているのでしょうか。
それとも、一旦人員を削減してから考えようという事なのでしょうか。それは会社に残った社員にとって大変なことです。
また、応募した中高年齢層の社員も、色々な想いで応募していると推測されます。
・退職金がたくさんもらえるからちょっと一休みしよう
・この会社に見限られたから転職しよう
そんな事を考える人も多いのではないかと思います。
しかし、世間は甘くありません。自分自身のスキルをきちんと把握せずに「これまで会社で良い評価をもらっていたから何とかなるだろう」と思っても、他の会社で評価されるとは限りません。エンプロイアビリティ(雇用されうる能力)を持たない人達を私達はたくさん見てきました。
●重大で深刻なイベントである黒字リストラ
黒字リストラは、会社にとっても、残った社員にとっても、応募した社員にとっても、とても重大で深刻な人生のイベントです。
日本企業は、これまでの会社と社員の関係や人事戦略、制度を新たに設計しなおして、人材不足やコスト高騰に対処しながら事業を継続していく必要があります。
「黒字リストラ」現象は、日本における「終身雇用制度」の終焉を描いていると言われており、企業にとって難しい時代ですが、これまでの考え方を根底から一新して仕事の回し方に取り組む必要があります。
私自身も経営者なので、今の社会現象をとても懸念しています。会社は「終身雇用制度」から脱却した戦略を持ち、社員は主体性を持って会社の継続を真剣に考える時代と感じます。
●企業の変革期の人材戦略を外部支援でお手伝いします
黒字リストラを行う企業は、現状を変えて変革しようと考えています。
・残った社員だけで仕事を回す仕組みを考える
・退職した人材を埋める新たな人材を採用する
・心機一転新しい会社としてビジネスを考える
上記のような事を経営者は色々模索しているのかもしれません。
今の日本の人口の3分の1と言われる高齢者を即戦力として生かす人事戦略の設計もひとつの方法です。中高年齢の社員を対象にリストラする会社にとっては「本末転倒」と感じるかもしれませんが人事戦略を見直し、ジョブ型雇用を導入する等、新しい工夫が必要です。
会社に残った社員は、「これからどうなるんだろう」という心理的不安を抱えています。
若い社員の心理的不安は「個別面談」によって払拭できます。
大企業では、人事専門のコンサルタント会社と協力して改善対策をたてているかもしれませんが、高額なコストがかかり、成果が約束されているわけではありません。彼らはコンサルティングのプロですが、私達は人に関わるプロです。
社員の気持ちが前向きに一丸にならないと、会社が描く良い成果は出ないと確信しています。
私達には早期退職後残った社員の本音をヒアリングし、現状分析を行い、新しい人事戦略設計や組織配置、構造改革の成果を出すお手伝いができます。
●「人的資本経営」という考え方
日本でも「人的資本経営」という意識が芽生えつつあります。
経済産業省は「人的資本経営」を「人材を【資本】として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上に繋げる経営の在り方」と定義しています。
人的資本経営
人的資本に関する考え方や取組は世界的に広がっています。特に日本では人口減少が進み、企業や経済を維持する為に社員ひとりひとりの付加価値を高めていく事が不可欠と思います。
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