職場における「上司と部下の面談」と「キャリア顧問」からのメッセージ

遠山えり子

遠山えり子

テーマ:上司と部下の面談

私達が面談者と話していると、良く下記のような言葉を聞きます。
「上司との面談は苦痛です」
「売上に繋がる新しいアイディアがあるのに、誰も話を聞こうとしない」
「どうせ言っても無駄だから」
それぞれの面談者の仕事や立場は違うのに、同じような言葉が出てきます。
部下を持つ立場の方との面談においては、
「面談は私が喋る場」
「何を話して良いかわからず時間が過ぎる」という言葉を聞きます。

「心理的安全性」という言葉があります。
心理的安全性は、1999年のハーバード大学の某教授が提唱した概念で、「チームのメンバーにとって自分の発言が拒絶されたり罰せられたりしないと確信できる状態」を指します。
「心理的安全性」が高い職場では、従業員はリスクを恐れずに発言したり提案したり問題を指摘したりできる環境にあると言われます。

●「キャリア顧問」からのメッセージ
「上司と部下との面談」というのは、一般的になったワンオンワンと言われるミーティングや人事評価の為の個別面談を指す事が多いです。上司から「仕事はどう?」等と聞かれ、信頼できる上司と感じていなかったりすると、部下は本音で話さない状態になります。その結果、その面談時間はお互いにとって苦痛であり、無駄な時間と感じるようになります。
過去に前向きな提案をした事があっても、上司が受け止めてくれなかったり、上司が一方的に話をして面談時間が終わったりします。1度そういう体験をすると、お互いに相手に対して本音で話さなくなる関係になります。
結果的に「心理的安全性」が担保できない職場環境になり、上司は良かれと一方的に話し、部下は口を閉ざし、社内での人間関係はうまく構築されない状態になります。

「キャリア顧問」はこのような社内のコミュニケーションを外部から支援いたします。
従業員ひとりひとりとの面談を行う事で、ひとりひとりの個性や価値観を認めながら、本人が考える提案や考え方を言葉として可視化できるように支援を行います。
上司であっても、部下の育成において専門的なスキルを持っている人ばかりではありません。ある日突然部下を持つようになった人もたくさんいらっしゃいます。人の話を聞いて相手の本心を読み取る、というのは専門的なスキルが必要です。

●「人的資本経営」という考え方
日本でも「人的資本経営」という意識が芽生えつつあります。
経済産業省は「人的資本経営」を「人材を【資本】として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上に繋げる経営の在り方」と定義しています。
人的資本経営
人的資本に関する考え方や取組は世界的に広がっています。特に日本では人口減少が進み、企業や経済を維持する為に社員ひとりひとりの付加価値を高めていく事が不可欠と思います。

社内の声をうまく拾えずに、成長の機会を喪失している企業がたくさんあります。
今いる従業員との会話の中から、企業の成長に向けてのアイディアを出し合い、エンゲージメントを高めていく為に私達が専門家チームとして外部からお手伝いいたします。

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遠山えり子
専門家

遠山えり子(キャリアコンサルタント)

オフィス遠山合同会社

プロのキャリアコンサルタントチームが、組織の中で従業員との対話と傾聴を通じて現場の声を丁寧に引き出し、現場課題を可視化。適切に経営層に伝える事で人材の定着と活性化、エンゲージメント向上を支援します。

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