「黒字リストラ」と「キャリア顧問」からのメッセージ
働き甲斐とは何でしょう。
私達が面談者に「働き甲斐」を問いかけると、「給料が良いこと」「働きやすい環境」「楽な仕事」「結果が出る」「好きな仕事ができる」等々、様々な言葉が返ってきます。
デジタル大辞泉で引くと、「働くことによって得られる結果や喜び」「働くことの価値」と出てきます。
銀座のオーダースーツ老舗専門店である(株)英国屋は、「企業は人である」という考えのもと、従業員が「働き甲斐」を感じられる組織作りと人事評価を導入したことで、入社3年未満の離職率が、75%→0%に変化した、というニュースリリースを配信しました。
「成長の実感と誇り」を働き甲斐と定義して工夫をされたようです。
(出典:PR TIMES)
●「キャリア顧問」からのメッセージ
社員ひとりひとりに個性や価値観があります。そしてひとりひとりに役割としての担当実務があります。
会社はそういった様々な人が集まり会社の目標に向かってそれぞれの役割を果たし、結果を得たり、喜びを感じたり、誇りを持ったりできる場だと思います。
ひとりひとりの役割は会社側が決める事が多いです。しかし全ての社員の個性や価値観をきちんと理解した上で役割分担を決めているとは限りません。営業という仕事が好きな人が突然会社の都合で総務部門に配置される場合もあります。人間はそういう状態になると、ひねくれたり会社の人事に対して反発したりモチベーションが低下して「やる気を失う」状態になります。
配置転換の場合、事前に社内で個別面談を行って本人に理解を求める機会がある事もありますが、企業によっては何の説明もないまま、「組織変更」という名の基、一方的な配置転換を行う場合もあります。会社から言わせると「幅広い業務を経験して欲しい」という理屈があり、本人にうまくそれが伝わっていない場合があります。
「働くことによって得られる結果や喜び」と「働くことの価値」を得られるように、会社側、社員側、それぞれが同じベクトルを持って進んでいく必要があります。
しかし、組織変更や構造改革を進める際、全社員とのコミュニケーションに時間をかけられない事情もあります。
「キャリア顧問」はこういう会社と社員のコミュニケーションを外部から支援いたします。従業員ひとりひとりとの面談を行う事で、ひとりひとりの個性や価値観を認めながら、会社の経営方針を前向きな思考で理解できるように面談を行います。
企業は「人」が支えています。経営者も「人」であり、社員も「人」の集まりです。
会社や仕事に対する「働き甲斐」や「誇り」が大きいほど、エンゲージメント(信頼関係)が高くなります。
会話を継続し、同じ方向に向かう仲間として、エンゲージメントを高めながら発展する為に私達が専門家チームとして外部から支援いたします。
●「人的資本経営」という考え方
日本でも「人的資本経営」という意識が芽生えつつあります。
経済産業省は「人的資本経営」を「人材を【資本】として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上に繋げる経営の在り方」と定義しています。
(出典:経済産業省)
人的資本に関する考え方や取組は世界的に広がっています。特に日本では人口減少が進み、企業や経済を維持する為に社員ひとりひとりの付加価値を高めていく事が不可欠と思います。



