「黒字リストラ」と「キャリア顧問」からのメッセージ
参院選が終わり、国民民主党と参政党が大きく躍進しました。両党が主張したのは、「手取りを増やす」「日本人ファースト」のメッセージです。
選挙権を持つ30代~50代の働く世代が大いに共感したと報道されています。
家族を持ち、現役で働くこの世代は、「給料が安いし上がらない」「生活が苦しい」「税金を安くしてほしい」等々、生活に密着した現実的な悩みをたくさん抱えています。
そういう生活の不安を持つ世代が両党のメッセージに共感したと思いますし、これが今の多くの日本人が持つ正直な意見だと感じました。
一方、政治が全て私達の生活を良くしたり悪くしたりするものではありません。
私達がまずやりがいを感じながら仕事をする、やりがいが感じられない時はどうすれば良いかを考える。
自分の気持ちの持ち方の場合は、何故この仕事を選んだのかを改めて考えてみる。職場の環境に問題があるのかもしれない場合は、同僚に意見を聞いたり上長に提案したりしてみる。
そういう自発的な行動も日本の労働者には求められているのではないでしょうか。
●キャリア顧問からのメッセージ
ひとりひとりに価値観や考え方があります。しかし日々の生活の忙しさの中で自分はどうしたいのか、じっくりと見つめ直すのは容易な事ではないかもしれません。
毎日職場に行く事だけが目的になっていませんか?
職場は自分の価値を活かす場であり、仕事は自分のスキルを活かす場です。
ひとりひとりが違っていて当たり前であり、様々な人が集まって職場を作っているのだと思います。
そして企業は社会貢献の場です。もちろん収益を出す事も大切ですが、民間で開発する商品やサービスを社会や消費者に提供し、生活を豊かにする機会を生み出しているのが企業と思います。
「キャリア顧問」は従業員ひとりひとりの価値観や考え方を尊重しながら面談で話を聞きます。個人の内面に課題があれば見つめ直しを促し、職場の環境に課題があれば企業側と改善の為のアイディアを協議します。これを繰り返す事で企業とそこで働く人達の一体感とエンゲージメントが向上し、企業の活動が活性化していくと確信しています。
先日亡くなった(株)タミヤの会長も「最高の品質を作るのは人間」と仰っていました。
政治に対する期待を選挙で意思表示した後は、私達ひとりひとりが前向きに努力を重ねていくことで生活が、企業が、社会が良くなっていくと信じています。
●「人的資本経営」という考え方
日本でも「人的資本経営」という意識が芽生えつつあります。
経済産業省は「人的資本経営」を「人材を【資本】として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上に繋げる経営の在り方」と定義しています。
人的資本経営 ~人材の価値を最大限に引き出す~ (METI/経済産業省)
人的資本に関する考え方や取組は世界的に広がっています。特に日本では人口減少が進み、企業や経済を維持する為に社員ひとりひとりの付加価値を高めていく事が不可欠と思います。私達はそのお手伝いができる専門家チームです。



