【新規事業の契約先開拓のコツ】営業方法の本質から小技まで完全解説②
新規事業の企画書を作る時、何を盛り込めばいいのか悩むことも多いでしょう。
今回は、新規事業の企画書を作るとき、必ず記載しておいたほうが良い項目を5つ紹介します。
また充実した企画書を作るための流れ、また企画書をうまく上司にアピールするためのプレゼン方法も併せて解説します。新規事業の企画書について、作成からプレゼンまでの流れをぜひつかんでください。
企画書を作るのはテンプレートを活用すると簡単
実際に企画書に必要な項目、企画書作成の手順を解説してきました。
ただここまできて、「どうやってまとめるの?」と疑問に思った人のために、企画書のテンプレートを紹介しておきましょう。
企画書の構成はほぼ決まっている
実際、良い企画書というのは、構成がほぼ決まっているものです。奇をてらって独自にアレンジするのではなく、構成はテンプレート通りのものを使い、見せ方で工夫します。
流れは以下の通りとなります。
1:導入
2:現状分析
3:企画内容
4:目標
5:手段
6:費用
7:スケジュール
まず導入部分で、今回の企画を作成した経緯を明確にしましょう。そして社内や市場の現状分析を示し、それを今回の企画でどう変えていくかをまとめます。
そしてメインである企画内容を記載し、今回の新規事業のゴールを示します。例えば「売上目標」や「〇〇万人の集客」など。
そこまで書けたら、あとは新規事業をゴールに導くための手段を書き、その手段を実行するための人員や経費をまとめます。
最後にスケジュールを見せ、いつまでにどれだけの成果を出せるかを示しましょう。
どういった媒体に企画書をまとめるかにもよりますが、ビジネスパーソンの利用が多いパワーポイントなどであれば、無料でテンプレートをダウンロードできます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13276
企画が通るためのプレゼン術
ここからは、せっかく作成した企画書を通すためのプレゼン術を、大事な要素3つに絞って紹介します。
感情に走らない
まず1つ目は感情でアピールしないことです。
熱意があるのはとても大事なことですが、新規事業のプレゼンにおいて、熱意だけでは融資を下ろすことはできません。きちんとデータに基づいた事実だけに着目し、納得させるのがプレゼンの目的です。
ただ、事実だけを訴求するのでは無味乾燥になってしまうので、「こういったサービスを打ち出すことで自社にはこういった利益がありブランディングにもつながる。顧客、社会に対してはこのような課題解決の機会を提供でき、大きく貢献ができる」など、コンセプトや理念に熱意は盛り込むようにしましょう。
資料にストーリー性を作る
2つ目は資料にストーリー性を持たせることです。これは発表時に使えるプレゼン術ではないのですが、実際に資料を作っていく過程で、念頭においてほしい重要なポイントです。
「起承転結」を意識して資料を作成することで、相手が理解しやすくなります。
上記で紹介したテンプレートも、少しストーリーを意識して作成してみましょう。
・「起」では、なぜこの事業を始めるのか、なぜする必要があるのか、データを交えて説明
・「承」では、サービスのメイン情報、特徴や他社との比較を説明
・「転」では、このサービスがもたらす市場への変化、付加価値を説明
・「結」では、具体的な売り上げの数字の他、世の中にどのような影響を与えられるかを説明
これらを少し意識するだけでも企画内容に具体性を深みが出てくるので、資料自体にストーリーを持たせるようにしましょう。
役員層が気になるポイントを先に埋めておく
3つ目は、役員が気になるポイントを先に埋めておくことです。
役員が気にするポイントは主に以下4つ。
・儲かるのか
・市場はあるのか
・顧客をどうやって獲得するのか
・なぜ他社がやらないのか、なぜうちだけできるのか
上記4つのポイントを突っ込まれた際に、エビデンスを踏まえて即答できるようにしておくと、かなり好印象です。
特に、まだ市場が出来上がっていないブルーオーシャンを狙う場合は、他社ではなく自社でしか行えない理由を知りたがります。フレームワークなどを使ってきちんと分析し、データで示しましょう。
新規事業の企画書は基礎を押さえるだけで承認がおりやすくなる!
「新規事業の企画書なんて難しい」と、マイナスのイメージを持っている人が多いと思いますが、実際は基礎を押さえるだけでかなり承認が下りやすくなります。
変にアレンジするのではなく、基礎を押さえた上でストーリー性を持たせた資料を作るのが、最高の企画書を作るコツです。無料のテンプレートなども用いつつ、実際に書き始めてみましょう。