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畔上靖(あぜがみやすし) / 経営コンサルタント

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コラム

新規事業企画書に記載すべき5項目と良い企画書の作り方②

2021年9月28日

テーマ:新規事業

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 事業計画書事業計画 立て方キャリアコンサルティング

新規事業の企画書を作る時、何を盛り込めばいいのか悩むことも多いでしょう。

今回は、新規事業の企画書を作るとき、必ず記載しておいたほうが良い項目を5つ紹介します。

また充実した企画書を作るための流れ、また企画書をうまく上司にアピールするためのプレゼン方法も併せて解説します。新規事業の企画書について、作成からプレゼンまでの流れをぜひつかんでください。

新規事業企画書の作り方を手順ごとに解説!

ここからは、新規事業の企画書の作り方を手順ごとに解説していきます。

・企画書のタイトル、コンセプトを決める
・事業を行う目的を決める
・ターゲット層を明確にする
・集客、PR方法を明確にする
・資金調達や利益率などを計算する

「新規事業企画書に記載すべき5項目と良い企画書の作り方①」で紹介した企画書に必要な5項目を盛り込むタイミングなども、併せて確認しておきましょう。

企画書のタイトル、コンセプトを決める
まずは企画書のタイトル、コンセプトを決めましょう。

わかりやすい表紙タイトルを付ければ、プレゼンする際、相手がどういった企画かを理解しやすくなります。またコンセプトをきちんと定めることで、ただふわっと紹介されるだけでなく、脳内でラベリングされます。

「あの企画は結局何を言いたかったんだ?」ではなく、「あの企画は確か〇〇なビジョンを掲げていたな」と、企画内容以外でもアプローチできます。

ただ内容を言われるだけよりも、付加価値をつけたほうが相手の脳にも残りやすく、実際に事業を進める際にも役立つので、必ず初めに決めておきましょう。

事業を行う目的を決める
続いて事業を行う目的を決めてください。

例えば「売上を伸ばす」だけでなく、「このサービスの普及で、テレワーク事業者の仕事の幅をさらに広げる」など。売上を伸ばすのは企業が新規事業を行うにあたって当然のことであり、そこを目的にしてしまっては、「ただ当たり前のことを言っているだけ」になってしまいます。

市場分析によって出てきた顧客ニーズと、自社の強みや経営理念をうまく掛け合わせ、事業を行う目的を導き出しましょう。

ターゲット層を明確にする
コンセプトと目的が決まったら、実際に訴求していくターゲット層を明確にしていきましょう。

どういったターゲットを狙えばいいのか分からない時は、「STP分析」というフレームワークが使えます。「STP分析」の他にもビジネスフレームワークはいくつもあり、各段階において悩んだ時に助けてくれます。

【STP分析】
「STP分析」とは、Segmentation(市場細分化)、Targeting(狙う市場の決定)、Positioning(自社の立ち位置)のことです。

まず新規参入する市場を細分化し、顧客ニーズの全体像を把握していきます。細分化する項目は「性別、地域、年齢、職業...」などの一般情報や、「購買行動、資産状況」など、実際に購買につながる情報でもいいでしょう。
顧客ニーズが洗い出せたら、続いて細分化したグループの中から、どのグループを狙うかを決めていきます。そして狙うグループが決まったら、競合他社の製品との差別化を図れる、自社の立ち位置を明確にしていきましょう。

集客・PR方法を明確にする
狙うターゲット層が明確にできたら、そのターゲットにはどういった営業ツールを使えばアピールできるかを考えましょう。

例えば若年層であれば「TikTok」、少し年齢を上げて「Instagram」、年齢の高い人たちにはCMやつり革広告など。集客チャネルは想像で決めるのではなく、きちんとしたエビデンスをもとに決めるのが、機会損失をなくす秘訣です。

少額からでも広告を打つことはできるので、各媒体を使ってみて、ターゲットに最もリーチできるツールに絞るのがいいでしょう。

資金調達や利益率などを計算する
最後に資金の調達や利益率を計算しましょう。

初めから資金面で考えていたら、良いアイデアは生まれません。画期的なアイデアを生み出した後、どうすれば予算内でそのアイデアを実現できるかも順番で考えてください。

このフェーズではいくつかの成果軸を用意し、「ここまできたらこの成果、ここまでならこれだけ」と細分化しておくとわかりやすいです。

③へつづく

この記事を書いたプロ

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