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畔上靖プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

新規事業の立ち上げプロセスをステップごとに解説!失敗を防ぐフレームワークも紹介①

畔上靖

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テーマ:新規事業

新規事業の立ち上げにおいて、きちんとプロセスを意識することはとても大切です。

「何となく」で進めていくと、壁が立ちはだかったとき、どの段階でつまずいたのかがはっきりしません。またサービスが完成したとしても、きちんと順序を追って考察されたものでないと、精度の良い案とは言えません。

そこで、新規事業を立ち上げる際の効果的なプロセス、事業失敗を防ぐために使えるフレームワークについて解説しています。立ち上げ初期の段階で「どこから手をつければいいのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。

新規事業の立ち上げプロセスをステップごとに解説!

早速新規事業の立ち上げプロセスを見ていきましょう。

ステップ1:市場を分析する
ステップ2:課題を見つける
ステップ3:課題の解決策を見いだす
ステップ4:似たようなビジネスモデルがないかリサーチする
ステップ5:理念・ビジョンを決める
ステップ6:企画書に落とし込む
ステップ7:プレゼンし、実際に動き出す

ステップ1:市場を分析する
まだどのような事業を始めるのか決まっていない、ある程度分野は決まっているが具体的なサービス内容で悩んでいる。
どちらの場合でも有効な最初のステップが、市場分析になります。

実際にどのような事業を始めるか決まっていない場合は、自社の得意分野や、理念にそった分野の市場を分析してみましょう。

・どういったサービスが人気があるか
・ライバル企業にはどんな会社があるか
・自社の強みを活かせそうな事業はあるか
など、新たな発見があるでしょう。

またある程度参入する分野が決まっている場合は、市場分析を行うことで、具体的なサービス内容へのひらめきが見つかるはずです。
このまま事業開発を進めていいのか、方向転換が必要なのか、ステップ1で見極めましょう。

ステップ2:課題を見つける
市場分析をした後は、既存のサービス内容や、今顧客が抱えている課題を見つけましょう。
顧客の悩みを解決できるサービスを作れば、顧客から必要とされ、需要が伸びる可能性があります。

顧客ニーズを満たすためにも、先に「商品・サービス」を作るのではなく、解決しなくてはいけない課題から「商品・サービス」を開発していく必要があります。
ステップ2では、アンケートや社内でのブレインストーミングなどで、課題を見つけことを優先しましょう。

ステップ3:課題の解決策を見いだす
ステップ2で顧客が抱えている課題を見つけられたら、続いて課題の解決策を考えていきましょう。

課題の解決策を出す際は、例えば以下のようなプロセスを踏むと、より質の高い解決策を導き出すことができます。
「ガラスのコップは割れやすい→プラスチックにする→口当たりが悪い?→強化ガラスを採用する」

上記は例ですが、ただプラスチックに変えるのではなく、プラスチックを採用した場合に新たに出てくるであろう課題はないか、そこまで深堀をして考えましょう。

解決策を考える際、ブレインストーミング形式では似通った意見があるとメンバーが発言を控えてしまう恐れがあります。
より多くの意見を出してもらうためにも各メンバーに紙を渡し、「各々で1つ案を出す」というルールで行ったほうが解決策の数を増やすことができ、さまざまな視点から問題を観察できます。

ステップ4:似たようなビジネスモデルがないかリサーチする
解決策を出し、一通りまとめることができれば、続いて似たようなビジネスモデルがないかリサーチしましょう。いくら良いサービスだと言っても、すでに市場にある事業であれば埋もれてしまいますし、二番煎じになってしまいます。

まずは1軍として、現状は市場にないビジネスモデルをグループ分けしましょう。
次に2軍として、既存のビジネスモデルと似ているが、「自社の強みを使って差別化できる」と考えられるビジネスモデルをグループ分けしてください。

1軍の方が良さそうですが、まだ世に出ていないサービスは失敗するリスクも大きく、似たようなサービスのある2軍は事業として成功する確率が高くなります。どちらが良いかではなく、改めて市場分析を行い、自社に合った事業に決めることをおすすめします。

上記二つのグループに入らなかったアイデアは、他社とかぶっており成功する確率が低くなる可能性があります。ただ、あくまでもそれ1つでは事業開発を進めないだけで、1軍2軍と組み合わせる方法もあるので、3軍として残しておきましょう。

ステップ5:理念・ビジョンを決める
グループ分けができ、どの事業で進めていくか決まった場合は、その事業の理念とビジョンを社内で練っていきましょう。

魅力的で明確な理念・ビジョンを持っていると、社員が1つの方向にむかって前に進むことができる上、消費者にも「こういった思いで、このサービスを打ち出しているのだ」と訴求しやすくなります。

漠然と「良いものを作りたい」と考えるだけでは、初めはよくても事業開発の途中で意見が割れたり思い描いていたサービスにならなかったります。
理念やビジョンを明確にするのは、今後事業を進めていく上での道しるべになってくれます。

ステップ6:企画書に落とし込む
実際にサービスが決まり、みんなで目指す方向性「理念・ビジョン」が決まったら、いよいよ企画書に落とし込んでいきましょう。

新規事業の規模にもよりますが、この段階ではまだ「仮企画書」程度の位置づけで構いません。

・新規事業の予算をもらう
・実際に進めた場合のスケジュール感
・新規事業の成果軸を決める

上記のように、ひとまずはGOサインをもらい、実際にトライアルで動き出した場合にどうなるか、想定できるくらいの情報を書き込みましょう。

内容は「現状での想定予算、トライアルのスケジュール、成果軸、現状出てくるであろう課題、課題の解決策、企業や新規事業の理念にきちんと沿っているか」などを盛り込んでいきます。

ステップ7:プレゼンし、実際に動き出す
新規事業の企画書が作れたら、いよいよプレゼンし動き出しましょう。

プレゼンする際はどういった質問がくるのか事前に想定し、質問の答えを決めておきましょう。予想外の質問がきた際も即座に対応できるよう、周辺情報も調べて知識をつけておくと慌てずにすみます。

プレゼンですが上層部が気になるのはおおよそ「金額・期間・成果」の3つです。
この3つをクリアしており、理念にも沿ったアイデアであれば、開発へと進めていくことができるでしょう。

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畔上靖
専門家

畔上靖(経営コンサルタント)

株式会社シー・トゥ・ディ

業界や領域にとらわれずに、さまざまな企業にコンサルティングを行ってきた。そこから得た幅広いノウハウや情報をもとに親身になって課題解決のためのアドバイスやサポートを行う

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