外国人と日本人の新入社員研修は分けるべき?合同研修のメリットと注意点

石川陽子

石川陽子

テーマ:人材育成

こんにちは。
エルロン代表・元人事×日本語教師歴12年の石川陽子です。


最近は、日本人だけでなく、
外国人の新入社員を迎える企業が増えてきています。

そんな背景もあり、新入社員研修の設計をする際に、
企業の人事・研修担当者の方からよくいただくご相談があります。


それは、

「日本人と外国人の新入社員は、
分けて研修したほうがいいのでしょうか?」


というご相談です。



結論から言うと、
条件が整えば“一緒に行う研修”には大きな価値があります。


なぜなら、多国籍での研修は、
どの国籍の参加者にとっても学びが深くなるからです。



私は、日本語教師としての専門性と、
元人事としての経験の両方を活かし、
日本人・外国人の双方に向けた研修を行っています。


実際にご依頼いただく新入社員研修の中には、
日本人と外国人が一緒にビジネスマナー研修を
受講するケースもあります。



その中で、特に印象的だった声を紹介したいのですが、

日本人と外国人の混合グループで
ビジネスマナーのグループワークを行った際、
日本人の新入社員から、こんな感想がありました。


「自分たちのグループには国籍の違うメンバーがいて
 日本では当たり前だと思っていたことが
 海外から見ると独特な文化だと知ることができました」


日本人同士だけの研修では、
「当たり前」はそのまま流れていきます。


しかし、多国籍のメンバーがいることで、
その“当たり前”が問い直され、言語化され、共有されます。



このプロセスこそが、これからの組織に必要な
コミュニケーション力を育てる土台になります。



また、グループワークを通じて、
お互いに助け合いながら理解を深める経験は、
そのまま現場での協働につながります。


つまり研修の場で、
グローバルチームビルディングの基礎力が自然と育まれるのです。



一方で、多国籍での研修には注意点もあります。


まず重要なのは、講師選びです。


外国人に慣れていない講師の場合、進行が一方通行になったり
外国人参加者が、十分に理解できないまま進んでしまうことがあります。


その結果、「一緒に実施した意味がなかった」という
状態にもなりかねません。



そして、もう一つ重要なのが、
講師のファシリテーション力
講師のファシリテーション力です。


多国籍研修を成功させるためには、
グループワークを効果的に進められるかどうかが
大きなポイントになります。


・参加者全員が発言できる場をつくれるか
・日本人と外国人の理解の差を調整できるか
・多様な意見を引き出し、学びにつなげられるか


こうしたスキルを持つ、
ファシリテーション経験が豊富な講師を選ぶことが重要です。



最後に、日本人と外国人の合同での研修を
成功させるための条件として、
知っておかないといけないことをお伝えします。


それは、外国人社員の日本語運用力です。


日本語での理解や発言が、まだ難しい場合
無理に合同で実施すると
本人にとっても負担が大きくなってしまいます。


そのため、研修設計の段階で、
日本語でどの程度のやり取りができるのかを
確認することが欠かせません。


判断に迷う場合は、日本語教師などの専門家に
相談することをおすすめします。



新入社員研修を分けるか、一緒にするか。


条件が整えば、多国籍での研修は、
単なるビジネスマナーの習得にとどまらず、

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石川陽子
専門家

石川陽子(グローバル共創デザイナー、日本語講師)

株式会社aileron(エルロン)

アウトプット重視の「教えない日本語授業」で、短期間で話す力を育成。業界ごとのカリキュラムで、現場対応力も強化します。管理職向けの「やさしい日本語」研修も提供し、外国人材が活躍できる職場づくりまで支援。

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