動作不良、通信障害、操作方法など、パソコンに関するさまざまな困り事に対応（3/3）

家庭にパソコンが普及する前からIT技術者として活躍した知見でサポート

　各家庭にパソコンが行き渡る前からIT技術者として活躍してきた沼﨑さん。千葉県の木更津工業高等専門学校に1期生として入学して電気工学を勉強し、卒業後はコンピューターの端末機器の製造・保守に関する業務に従事していました。

　「その後、伊藤忠商事の関連会社に入り、ソフトウエア開発のプロジェクトリーダーとしてマネジメントを担当しました。管理者ではなく、現場で実務を担いたいという気持ちが強かったため、自分で開発会社を立ち上げました」

　会社は解散しましたが、妻の友人から「パソコンが得意なのだから修理をすればいいのでは」と提案を受け、2008年から「愛光企画」をスタートさせました。

　「当初はお客さまが全くいなかったので、宣伝に取り組むべくチラシのポスティングを続けました。依頼がない日は朝食後、午前、午後、夕食後と1日中歩き続け、足が棒のようになりました。半径3キロ圏内の約70％は足を運んだかと思います」

　地道な活動により顧客をコツコツと開拓し、今ではリピーターも付くほどになりました。

　「事業を始めるまではエンドユーザーへの対応の経験がなく、正直不安や抵抗がありましが、今では個々に寄り添う仕事の奥深さは計り知れないと感じるようになりました。経験を重ねるごとに面白さが増していますね」

　今後は、ネットを通じた集客にも力を入れたいという沼﨑さん。利用者が広がるパソコンのトラブル解決をサポートし、さらに多くの人の役に立ちたいと志を新たにしています。

（取材年月：2023年11月）

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