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『高校生の心得』

井上昇哉

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テーマ:高校生活

こんにちは。与一の井上です。

新高1生のみなさん、高校へのご入学誠におめでとうございます。
勉強・部活・趣味・課外活動など充実した高校生活を送っていけるように頑張りましょう。

さてそうは言え、やはり私は塾講師として勉強面でのお話をしなくてはなりません。
高校での勉強は、特に大学受験を先々考えているのであれば、意識的に取り組むべきことが少なくありません。
少しではありますが、箇条書き+補足説明で短くお伝えします。


  • 必ず復習をする

復習>予習。予習も大事ですが、先に正しくない知識を付けてしまう恐れもあるため、一概に必ずしなければならないとも言えません。一方復習は必須。学校でも塾でも「今日習ったことを次の授業で使える」ようにしておかないと、次回の授業から付いていけなくなってしまい、遅れが大きくなるばかりで取り返しのつかないことになりかねません。


  • わからないものを放置しない

高校生はテストの科目が多く、主要5教科だけでも10科目のテストを受ける必要があります。そのため、「わからないものはテスト前に復習しよう」では間に合わなくなる可能性が高いです。参考書を使う・動画を見る・先生に聞くなどして、すぐにわからないところを潰していくようにしましょう。


  • 解説をきちんと理解する

高校生の使う教材、特に数学の「チャート」「フォーカスゴールド」「クリア」は解答だけでなく解説も付いていますが、その解説がそもそも「わかること」を前提に作られており、そのため説明が「AだからB、よってC」ではなく「AだからC」と端折られていることも非常に多いです。答え合わせの際にはただ問題の〇×だけでなく、丁寧にこれらの解説を理解することが、理解を深めるための絶対条件だと言えます。


  • 定期テストは「最低」80点をノルマとする

高校生が受けるテストには「定期テスト」「実力・学力・一斉テスト」「校外模試」があります。その中で一番簡単なのは間違いなく定期テストです。定期テストで8割が取れずして、全単元全範囲の、難易度の遥かに高い模試や入試で点数が取れる筈がありません。またこれは英語・数学に限った話ではなく、中学校よりも教科・科目数の多い中で、テストから逆算してきちんと計画して勉強すること、また上記内容のように理解に不足がないかを常に確認し、常に復習を怠っていないかなど、「正しい勉強ができているかどうか」が定期テストの結果で如実に表れます。
また推薦入試を考えている人にとっては1年生から80点以上=評定5を幾つ取れるかが大きなポイント。気づいたら推薦での受験の可能性が潰えていた、なんてことのないように、やはり80点はノルマとなります。
詳しくは『定期テスト“ごとき”で点数が取れない高校生が入試で失敗する当然の理由』をお読み下さい。

  • 参考書を活用する

徳島の高校生はどうしても高校受検の感覚から馴染みのない子が多いですが、学校教材だけを使って効率よく勉強することはかなり難しいです。教科書や「セミナー」などだけでは30分わからず悩んでいたものが、参考書を使えば5分で理解できることなどざらにあります。流行りの動画を見て理解する、でもいいが「読んで理解する」力を付けるためには参考書の方がよりお勧め。上で記述した内容とも重複しますが、特に古文・化学・物理は新しい単元を学習するたびに参考書を読む癖をつけるだけでも劇的に理解が良くなることは間違いありません。
詳しくは『塾に勝る!?参考書活用の重要性(特に新高校1年生向け)』をお読み下さい。


  • 進路・勉強など困った/悩んだことはすぐに相談する

大学に関しては皆まだ知らないことも多く、また高校によってもカリキュラムには小さくない差があります。知らないまま限られた情報しか持たずになんとなく選択をすると、後悔しても取り戻せないことが起こりえます。実際文理選択を後悔する子は毎年のように現れ、志望校に自分の選択科目ではいけないことや推薦の要綱を満たしていないことを知らず、後々泣くはめになる子も一定数現れます。小さなことでも遠慮せず学校や塾の先生、先輩などに相談し、後悔のない選択をできるようにしましょう。


  • 学校の授業はきちんと聞く

残念ながら、学校の先生には「当たりはずれ」があるのは事実で、どうしてもちゃんと聞いてもわからないということも少なからずあります。だからと言って授業を聞かなくて良い訳ではありません。ちゃんと聞いて「わからないことがわかる」だけでも意味があります。嘆いても1年間は担当は変わらないのだから、自力で対処する外ないのです。授業を聞けば最低限進度はわかるので、その日学習した内容を遅れず「自分で」勉強し、わからないまま放置しないようにしよう。


  • スマホと上手に付き合う

散々言っているように、高校生にとって勉強は重要で、優先すべきものだと思います。ですがまだ1年生の間から「勉強が全て」と言う訳ではありません。部活や趣味などを存分に楽しんで欲しい、むしろたくさん遊ぶべきだと思います。ただし、スマホに「振り回される」ことはあってはいけません。1日何分使う、何時から何時まで使う、などしっかりと自制して付き合うようにしましょう。夜遅くまでスマホを見ていたせいで寝不足になり、授業中眠くなるなど碌な高校生活にならないことは覚悟しましょう。


  • 「自分の意思で」塾に通う

最後に当たり前のこと。中学生の頃は少なからず親主導で塾に通う場合もあったかとは思いますが、高校生は自分の意思で塾に通うのが絶対条件。勉強への意欲もないのに塾に通えば、自分は嫌々来なければならず、親は成果も上がらないのにお金を払わなければならず、我々も向上の見込みがない者に労力を割かねばならず、誰も得をしません。
また通い始めだけでなく通塾中も同様。一度通い始めたからといって漫然と通い続けるべきではありません。やる気がなくなれば辞めることも考えるべきであり、また成果が見合わないと感じれば残念だが塾を変えることも自分のために考える必要があります。


入学したばかりでまだそんなこと、と思われるでしょうが、大学受験への競争はすでに始まっているのです。
是非頭の片隅に置いてもらい、気づいたら損をしていたということのないようにして頂けることを祈ります。

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井上昇哉
専門家

井上昇哉(塾講師)

学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす

テストで点をとるための授業ではなく、自ら考え答えにたどり着く経験を重視した授業スタイルを確立。“「考える」を考える”ことを身につけることで、勉学、行動、思考すべてにおける人間的成長を促します。

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