『県内高校の国公立大学への進学率/進学者数を見る』
こんにちは。与一の井上です。
共通テスト、終わりましたね。
話題になっている数学ⅠAを始めとして、中間報告ながら過去最低の平均点となりそうな教科が多く
今年の受験生は中々思ったような結果が出なかった人も少なくないようです。
様々な分析が有名予備校を筆頭に行われていますが、
共通テスト全体を通して一つのキーワードが浮かび上がってきます。
それは“情報処理能力”です。
以下をご覧ください。
2022年度共通テスト国語の問題
2022年度共通テスト数学ⅡBの問題
令和2年大学入試センタープレス発表より、出題教科・科目の問題作成の方針(英語リーディング)
「様々なテクストから概要や要点を把握する力や必要とする情報を読み取る力等を問うことをねらいとする」
国語においては新傾向の本文中の単語を、辞書や俳句という調べた“情報”と結びつけるという問題が出題されました。
国語と言えば=読解力、と誰もが考えますが、従来のいわゆる読“解”問題とは求められている能力が異なる気がしませんか?
数学ⅡBにおいては問題の冒頭に13行もの文章が置かれる問題が出題されました。
受験生からは「数学で長文問題を出すのは止めてくれ」などという声が挙がったようですが、
これは別に「長文」ではありません。従来の文章問題の文章を読み、そこから必要な“情報”を読み取り解き進めるという要素がより強く表れた問題となっているだけではないでしょうか。
そして英語です。
昨年の初めての共通テストからさらに文章量が増え、「大問6のAのおかげで時間が足りなかった」と言う声もありますが、それでも平均点は今年の共通テストでは数少ない昨年比+の予想が出ており、実際与一の生徒の平均点も7割を軽く超えています。
あまり言われてはいませんが、これもやはり“情報処理”という側面が強く表れた結果だと考えています。
文章量は増えたものの、大問1~3は言うまでもなく、いわゆる“長文”と呼ばれる大問4以降においても、旧センター試験と比べ文章から読み取った情報をそのまま答えれば正解となる問題の割合が非常に大きくなっており、その結果「読むのは時間がかかるけど、解答にはそれほど困らなかった」ことが結果として表れているのではないでしょうか。
やはり読“解”という言葉にあるような“解釈”を求めるのではなく、“読み取る”ことを求める傾向が英語においても顕著であるという感想を持ちました。
どうでしょうか。“情報処理能力”が求められたテストであったという考えに少しは共感いただけるでしょうか。
今後の傾向やこれからどうすべきなのかという話を次回はしていきたいと思います。