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【新たな挑戦無農薬米】 準備を整え、いざ田植えへ

竹中均

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テーマ:無農薬栽培

【新たな挑戦無農薬米】
準備を整え、いざ田植えへ




前回、前々回と稲の下準備のお話をしてきましたが、今回はいよいよ田植えです。丹精込めて育てた稲を植える場所は、これまた手間暇かけて耕した田んぼ。今回からのコラムではその工程を皆様と共有します。
無農薬の栽培って・・・? という方は前回のコラムをご覧下さい。

今回のコラムの概要


①稲を植えるための田んぼ作り
②田植え準備
③いよいよ田植え

①稲を植えるための田んぼ作り
先日までは植える苗を種籾から育てていましたが、今日は育てた苗が植えられる田んぼを作っていきます。田んぼの土の状態は米の成長や食味を決める大切な要素。手を抜くことは許されません。
 一般的には知られていないと思いますが、田んぼを整える作業は3つの工程に分かれています。それぞれの工程にきちんと意味があって、一つでも欠かすと美味しいお米は育ちません。

まず、第一段階は耕運作業です。土を深く掘り、上下ひっくり返すことで底に溜まった成分を表層に引っ張り出す、いわば土を均一化させる作業なのです。うちではサブソイラーという機械を導入し、長い刃でダイナミックに土を掘り起こします。そうすることで、土の中の微生物や有機物の分解が促進できたり、作物の生育環境を均一化できたりという効果があります。
次に、田んぼの端に溝を掘る作業です。溝をつけることで、田んぼに水を入れた際の通り道になったり水捌けを良くしてくれたりと言う効果があります。こちら農機具を導入し、効率的に行います。
最後は水を張って代搔きと言う田んぼの表面の土を細かく砕き、表面を平らに整える仕上げの作業を行います。
この他にも、意外に思われるかもしれませんがモグラの穴を潰す作業なんかもあります。田んぼは居心地が良いのか、結構住んでるみたいです笑 彼らにとっては大切な通り道ですが、私たちにとっては水が隣の田畑に流出する事故の要因になってしまうので、トラクターのタイヤでぎゅっと上から押して潰してしまいます。
全ての工程において言えることですが農機具で作業が出来ない田んぼの隅、その他、トラクターが田んぼから出て行く際のタイヤの跡などは人の手で丁寧に直します。いくら機械で効率化されたと言っても、仕上げには人の手が必要なんです。



②田植え準備
いよいよ丹精込めて育てた稲の出番です!保温のために覆い被せていたビニールシートを退けて、箱にびっしりと詰まった小さい稲たちがお目見えします。ひしめき合う鮮やかな緑からは、植えられるのを待ちわびている声が聞こえてくるかのようです。そして驚くのがこの稲たちの生命力!発芽してほんの数日なのに箱の裏側まで根を張り巡らせているのです。このままでは箱にくっついて植えられないので、これらをヘラで削ぎ落とす作業から始まります。そうして余分な根を取った稲たちを、田植え機にどんどん積んで行きます。まるでこの後の戦に備えて戦車に銃弾を装填するかような作業です。いっぱいまで稲を積んだら、いざ出陣。細い田んぼ道を田植え機がゆっくりと進んで現場へと向かいます。




③いよいよ田植え
目的の田んぼに着くや否や田んぼの中に突入して行きます。そしてガガガっと音を立てながら田植え機が一通り田んぼの隅から隅まで通り、通り過ぎた後には稲が規則正しく間隔を空けて整列しています。この田植え機の作業、簡単そうに見えて実は…とか言いたいところですが、実際すごく簡単です笑 最近の機械には目印のない田んぼでもまっすぐ走行できるようにサポートしてくれる仕組みが備わっているので、初心者の人でもちゃんと田植えができるようになっています。
 この時もやはり、機械では届かなかった場所に手で稲を植えたり、機械で植えたけれど倒れてしまった稲を人が手直ししたりします。

さて、今回で米作りのハイライトと言っても過言ではない田植えが終了しました!これから稲の成長が待ち遠しいですが、何もせずただ待つだけというわけにはいきません。次回のコラムではどうやって無農薬で虫や雑草と戦うかについて解説します。





農家さんへの前向きメッセージ


このコラムでは無農薬米の栽培について具体的な情報を発信していきます。徳島の農家の方々が無農薬米の栽培に興味を持つきっかけになれたら嬉しいです。
農園見学も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
これからも僕の挑戦を見ていてください!

それでは次回もお楽しみに。

お問い合わせはfacebookから↓
https://www.facebook.com/hanamitifarm/

製品のお求めはこちらから↓
https://mimorilab.thebase.in/about

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竹中均
専門家

竹中均(農業技術者)

はなみち農園

元建設業界の現場・営業の経験を活かし、美馬の荒地を次々と開墾。同時に地道な営業で「どんな作物が必要とされているか」を掴み、契約栽培の販路を開拓。農業をビジネスとして展開し、地域農業活性化につなげる。 

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