はじめまして
皆さんこんにちは。
説明する際に大事だと言われるものとして、
「シンプルに伝える。」というのがあります。
ですがこれ、案外難しいんですよね…。
説明がシンプルで伝わりやすい方が効率もよく、人にも記憶に残りやすくなります。
いろいろと応用できるものなので、よろしければ少しの間お付き合いください。
例えば、「あなたの職種や仕事内容を、シンプルに10秒以内で伝えてください。」
というシチュエーションがあった場合、あなたならどう説明されますか?
頭の体操だと思って、少しお考えください。
写真はうちの猫(クロ♀)
Thinking time…
さて、相手に伝わるシンプルな説明が浮かびましたか?
一例として、弊社が行っている事業のひとつ、ホームページ制作に絞って伝えるとすれば、皆さんなら次のどちらに興味がありますか?
1.最新のCMSホームページをリーズナブルに制作しています。
2.24時間あなたのビジネスを広める営業マンをご紹介します。
どちらが皆さんにとって、魅力的に感じたでしょうか?
もちろん感じ方は人それぞれですし、この問いに絶対的な正解はありませんが、注目すべきところは両者の視点が大きく異なっている点です。
(1)は「仕様とプライス」について述べていますが、どちらかと言えば提供側に視点を置いています。
(2)は「期待する効果」について、相手側に視点を置いています。
そもそも相手が望むものが、最新のCMSと考えることが、ちょっとズレているように思います。
それは提供側の論理を反映したものであって、相手はアドバンテージやメリットを得られないのではないでしょうか?
また前段で魅力を感じていないので、リーズナブルと言われても、魅力的には映らないハズです。
つまり(1)は、完全に独りよがりとなってしまっています。
(2)が100%良いものではないかも知れませんが、(1)よりは断然に相手側に視点を置いているので、こちらに軍配が上がります。
より良いものにするためには、トライ&エラーで精度を高め、その結果から得られる実績を評価することが大切です。
以下、だいぶん脱線した回想になっていますが、何かの参考になればと思い書いています。
必要なときに必要な人と出会う、というのも運やツキに依存するらしいですが、運も実力というのは何の確証もなく少し不安を覚えますので、そんなときはきっと良書が皆さんを助けてくれると思います。
そんな話ですが、もしご興味があればどうぞ。(笑)
物事の見方が一瞬で変わる出会い
今から11年ほど前になりますが、あるグループ企業トップのF会長さんと偶然知り合い、会話の中で大切なお言葉をいただきました。
このかたは私より6歳年下でしたが、目から鱗が落ちるように、「なるほど!」と思える気付きを与えてくれたかたです。
私の人生では2回目となる重要な出会いで、本当に巡り合わせや出会いが、とても大切なものだと実感した出来事でした。
良書を読み、常に勉強すること
F会長さんは、常によく勉強されている方でした。
読了した本から数十冊の良書を紹介されたので、私もその本を全て読みましたが、古典的な経営本から始まり、ユダヤ商法やらマーケティング本など様々なものでした。
それとこれは、F会長さんの話ではありませんが、「本を読まない方とは、お付き合いしない」という極端な社長さんも世の中にはいらっしゃいます。
私なりに理由を考えましたが、良書を読むことで人生や経営の失敗をするリスクが軽減されます。
つまり、それはその社長さんに対して、将来的な実害の可能性を考慮しての発言ではないか?と考えています。
その分野の専門家になること
「何事も専門家になることが大切で、特に事業経営者はコンサルやマーケティングなどの専門家レベルにならなければいけない。」
この言葉の本質が分かる方には、意外と重たい言葉だと理解できるハズです。
答えは本質から導ける
当時、あらゆる物事の答えを探すのに苦労していた私に対し、
「それは疲れるでしょ?本質が分かれば楽ですよ。」と諭してくれました。
このことは、後の人生において大きな指針となりました。
そして本質を見出すために、論語、哲学、孫子の兵法、ピータードラッカーの本なども読みました。
変わりどころでは、サバイバル本、SWATの戦術、ゲリラ戦法の本なども。(笑)
私が世に残したい最良の本が、論語と孫子の兵法です。
松下幸之助氏「深層の思想」
私的に思うことですが、できればノウハウやスキルから発する言葉ではなく、松下幸之助氏が発するような誰にでも分かりやすい言葉、そして伝わりやすい言葉がスラスラ出せれば、これまでの人生がどれだけ好転し素晴らしいものになったものやら…と、自戒の念を禁じ得ません。
松下幸之助氏に詳しい諸先輩方からは、何を今さら・・・といわれそうですが、敢えて言いたい。
いぇ、言わずにいられない。(笑)
ご自身の境遇・体験・経営手腕、どれも凄いのヒトコトで、とても偉大な方でした。
総称すると、松下幸之助氏の言葉からは、「論語」をベースとした「東洋思想」だと理解しています。
そしてそして、数ある著書を表面的に読了しただけでは覗えないものとして、幼少期から数えて過去2度に渡る最大の苦境を与えた、根源的なものへの挑戦が根底に隠れていると私は考えており、松下幸之助氏に関わった第三者の本からもそれが垣間見えることがあります。
これを勝手に「深層の思想」として私なりに理解しているつもりです。
晩年に力を注いだ事業も、幸之助氏亡き後の今では、残念ながら少し歪んだ形でそれが表現されているように思えてなりません。
そう、数々の著書からは、歴史の事実と向き合って紐解けば、実は数奇な運命を垣間見ることが出来る、まるで因果律的要素も含まれています。
叶うなら、実際に一度お会いして、その場の空気感や雰囲気、そして奥行きも含めて肌で感じたかった人物の一人です。
このようなコラムが、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。