ランサムウェアの脅威、フィッシングメールにも気を付けよう
先日のコラム『企業からのスパムメール』のその後です。
あのあと、調査で判明した企業に、実際に電話を掛けてみました。
それは、ただ私がお節介だからというのではなく、この企業が意図せず被害者を出してしまうことや、その結果、社会的信用を失うのを防ぎたかったからです。
私の見立てでは、PC端末またはサーバーがウイルスの侵入を許し、トロイなどでバックドアを仕掛けられている可能性が高いと考えました。
それは、素性がすぐにバレる法人ドメインで犯罪行為を行うとは、一般的には考えられないからで、即ちこの会社も被害者ということです。
一番最悪なのは、ウイルスをネットに放ったり、スパム行為を行っている愚者たちです。
さて、この会社(仮にA社)は1990年代に東京都で設立した会社で、ホームページも公開されていました。
そこから電話番号も分かったので、早速電話をかけたところ、鳴りっぱなしで電話には出てくれません。
次に、会社案内に記載のあった代表者名から調査したところ、一世を風靡したメジャーなテレビ番組に出ていた著名な専門家(仮にB氏)だと知りました。
深堀していくと、先の電話に出なかった会社と同業種で、また違う別会社(仮にC社)を経営されていることが分かりました。
このかたの確率が高いと判断し、少し戸惑いながらもこの会社に電話をかけたところ、女性のかたが出てくれました。
簡単に事情を説明し、代表者のBさんをお願いしたのですが、残念ながら不在で確認までは取れませんでした。
私としては残念ですが、今回はここまでが限度と考え受話器を置いた次第です。
被害者が出る前に、早急にウイルス検査とセキュリティ対策をお願いし、先方の名誉も守りたかったのですが、縁がなく仕方がないと諦めました。
残念ながら、今回はこのような結果となりました。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
このようなコラムが、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。