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症状だけ直すのは危険?輸入車修理に欠かせない初期チェック

遠藤修

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テーマ:輸入車メンテブログ

同乗者様からのご依頼修理も今回で第三段(^^)



アウディA4(2009年式・16万km走行)のパーキングブレーキ警告点灯修理です。

当社では、初めてご入庫いただく輸入車については症状だけ直して終わりにはしません(^^;

輸入車の場合、表面的な症状を解消しただけでは、その後に思わぬ高額修理につながるケースが多いため、必ず車全体の状態を確認する「ファーストコンディションチェック」を行っています。



このファーストコンディションチェックは、同業者様からのご依頼分だけでなく、ご新規のお客様にも必ず行います(^^)

例えば先日ご入庫いただいたアメ車では、エアコンONで異音が発生していたため点検。

コンプレッサーの異音修理だけでなく、チェックの結果スタビライザーリンクのブーツ破れも発見し、同時に交換しました。

オーナー様には大変喜んでいただけましたが、実はご本人もその破れに気づいており、異音と一緒に伝えようとして忘れていたとのこと。

このチェックが無ければ、コンプレッサー交換だけで終わり、スタビライザーの破れは放置になっていたでしょう。

人間が病院に行くのと同じで、既往歴があれば別ですが、初診のときに患者が訴える症状だけを見て重大な疾患を見逃す医師ではできる医者とは言えません。

車も同じで、全体を把握したうえで症状に対処することが重要です。

今回もまずは全体の状態をチェックし、そこからご依頼の症状改善や修理へと進めました。

◆コンピューター診断結果



診断機によるチェックでは、エンジンに5つ、パーキングブレーキに2つの故障コードが記録されていました。

エンジン側は二次エア吸い込みの可能性があるコードを検出。
ブリーザーホース劣化



シリンダーヘッドカバーからのオイル漏れ
クランクオイルシールやオイルセパレーター不良の疑い



といった要因が確認されました。

◆パーキングブレーキの状態

単体点検を行ったところ、
左側は過大抵抗あり
右側も基準値から外れている
両側モーター不良と判断。



お客様に伺うとリアブレーキパッドを交換してから警告が出始めたとのこと。
そこでリアブレーキを全分解して確認、異常がないことをチェック済みです。

◆修理完了

オイル漏れなど今後の注意点も含め、概算見積と不良箇所をお伝えし、ご了承をいただいてから作業スタート。

純正パーツを用いたパーキングブレーキモーター交換を終え、無事に警告灯は消灯。

エンジンの方は全て改善という訳ではありませんが、すぐに重大な故障が発生することは無いだろうと判断。



同業者様からのご依頼という事で、現状調べた結果をお伝えし、ご依頼のパーキングブレーキ警告を改善しての納車となりました(^o^)

輸入車のメンテナンスは、症状だけ直して終わりではなく、全体を見据えたトータルケアが大切です。

今回もそれを実感する修理内容となりました。

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あらかじめご了承ください(^^;



代表:遠藤

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遠藤修
専門家

遠藤修(自動車整備)

GLOBAL CARS (有)オートサービスエンドウ

1台1台じっくり向き合い、高い精度の点検整備を提供。国産車はもちろん、あらゆる輸入車の整備ノウハウと専用機器を保有する。県内随一の対応力をもったモータースとして支持されている。

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