【日本理化学工業(株)大山社長】講演会
心理学用語の1つに「カタルシス効果」というものがあります。
何か悩みを抱えているときに、人に話を聞いてもらうだけで、気持ちがスッキリしたり落ち着いたりすることがあるかと思いますが、それもカタルシス効果です。
悲しい気分のときに、映画などをみて思いっきり泣くことで、気持ちがスッキリするのも同じです。
カタルシスとは、ギリシャ語の「katharsis(浄化)」に由来するとも言われますが、心の中に溜まった不平不満や悲しみ、辛さなどのネガティブな感情を、吐露(解放)することで、苦痛が緩和され安心感が得られる現象です。
会社内には、仕事上のことや人間関係など、何らかの悩みを抱えている社員がいて、パフォーマンス低下や体調悪化など来たしているケースもあるかと思います。場合によっては、離職・転職を考えていることもあるかもしれません。
特に新卒採用や中途採用など、採用直後はリアリティショックなどありますが、まだ話せる相手が社内がいなくて、不安定になりがちかと思います。
そんな社員に対して、特段アドバイスなどなくても、ただ話を聞く機会を設けるだけで、カタルシス効果から気持ちの安定をもたらし、定着率の向上やパフォーマンスの向上も図れる可能性があります。
会社によっては、身近な先輩社員をメンターにしたり、上司が1on1ミーティングを実施したり、仕組みを構築しているところもありますが、中小企業などでは同期も身近な先輩もいなかったり、対応が追い付いていないところも多いかと思います。
また、ただ話を聞くだけと思っていても、ついつい上から目線で指摘してしまったり、逆効果になってしまうこともあるかもしれません。
そんな場合は、話を聞く専門家でもある外部のキャリアコンサルタントの活用も一案です。
ぜひお気軽にご相談ください。