「ジョハリの窓」で人間関係改善

福山研一

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前回、自己理解に関するコラムを書きましたが、
自己理解を深める際に「ジョハリの窓」という概念を用いることがあります。

これは、自己理解だけでなく、社内のコミュニケーションや人間関係改善にも効果的と言われます。


「ジョハリの窓」とは、
自分をどのように公開/隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方で、
以下の図のように4つの窓に分類されます。

ジョハリの窓3

■開放の窓
 自分も他人も知っている自己のことです。
 
■秘密の窓
 自分は知っていて、他人には知られていない自己のことです。
 隠し事や、トラウマ・コンプレックスなどもこれに挙げられます。

■盲点の窓
 他人は知っていて、自分は気づいていない自己のことです。
 思わぬ長所もあれば、無意識のクセや人を不快にしていることもあります。

■未知の窓
 自分も他人も知らない、誰からもまだ知られていない自己です。
 秘められた性格や才能などとも考えられます。 


自己理解を深める上では、自分自身で考えるだけでなく、
他人に聞くことで盲点の窓を小さくしていくことが必要になってきます。

また、未知の窓の秘められた才能などを見出すには、
盲点の窓だけでなく、自己開示して秘密の窓も小さくしていくことで、
未知の窓を開いていくことも重要と考えられます。


すなわち、開放の窓を大きくする作業が求められるわけで、
それにより、自己理解が深まるだけでなく、
他人からの目と自身の主観が一致した状態にもなります。

そして、お互いの認識のズレも少なくなって、親近感・信頼感も高まり、
コミュニケーションも円滑化すると考えられます。


社内の人間関係改善に「ジョハリの窓」の考え方も用いてみてはいかがでしょうか。

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