【日本理化学工業(株)大山社長】講演会
キャリア支援とも関わりの深い「採用」に関して、
今回は【中途採用】の手法を、企業側視点で整理・比較したいと思います。
|| 無料の採用手法
まずは無料の手法について。実際、求人広告費等の目に見えるコストは発生しませんが、求人を出したり選考したり、採用担当者の労力(人件費)は発生していますので、その点は悪しからず。
①ハローワーク、②アグリゲート型求人サイト、③無料採用サイト作成ツール、④自社コーポレートサイト内の採用ページ、⑤リファラル採用、⑥ソーシャルリクルーティングを挙げています。以下順にご覧ください。
①ハローワーク(ハローワークインターネットサービス)
公共職業安定所(職安)で、徳島県内には8ヶ所あります。(徳島労働局)
公的機関のため、もちろん無料で、窓口で申請すれば、ネットにも公開されて、失業中の方以外にも目に留まります。(最近はネットでの手続きも充実しているようです)
求める人物像の訴求の面で、フィットする応募が少ないという声も聞かれますが、求職者の母数は媒体のなかでは最大です。
②アグリゲート型求人サイト
indeed、求人ボックス、スタンバイといった求人検索エンジンともよばれるもので、元来はネット上の求人を検索するサイトですが、無料で直接求人を入力・掲載することも可能です。
CM効果もあり求職者の閲覧数は相当数増えていますが、同様に求人数も増えているため、埋もれてしまう面もあるようです。有料掲載で検索結果の上位に表示させることも可能です。
③無料採用サイト作成ツール
engage(エンゲージ)、ジョブオプLite、採用係長など、テンプレートを使って見栄えのいい採用サイトを手軽に作成することができるサービスです。
求人検索エンジンとの自動連係などもあるようですが、一定のアクセス数を獲得し応募に繋げるためには、各サービスの関連の求人サイト(エン・ジャパン、リクナビ等)へも掲載する有料オプションも必要になる場合もあります。
④自社コーポレートサイト内の採用ページ
知名度のある会社だと反応も見込めますが、一般的にはこれ単体ではアクセス数も少ない面もあり、SNSを導線に使ったり、アグリゲート型求人サイトの有料掲載と連携させることも必要かもしれません。
⑤リファラル採用
昔ながらの社員紹介のことです。紹介者に謝礼を支払ったり、これを制度や仕組み化する会社も増えています。
会社のことも応募者のこともよくわかった社員が紹介するため、マッチングの精度や定着率も高いと近年評価が高まっています。注意すべきは、何か問題があった際に一緒に退職してしまう恐れがあることです。
⑥ソーシャルリクルーティング
Facebookや、Wantedly等のビジネスSNSを活用した採用手法です。
SNS上でのコミュニケーションやこれまでの投稿などを参考にミスマッチを少なくすることができます。
ただし、定期的な投稿が必要で、必ずしも採用に直結するとも限らないため、時間と手間がかかります。
※入口は無料ですが、効果を出すためには有料機能も使う必要があるサービスも多いので、ご注意ください。
|| 有料の採用手法
ここでは、⑦求人サイト、⑧人材紹介会社、⑨その他の3種類を挙げています。
⑦求人サイト
ここ数年、多種多様な求人サイトが出てきています。
料金面では、定額制のものに、応募課金型のものもあり、掲載する求人の種類として、総合サイトもあれば、雇用形態ごとや、職種特化型…等々。オプションでサイト登録者へのスカウトメールを送れるものもあります。
徳島県内の求人が各サイトでどの程度の件数掲載されているかは、こちらの求人サイト「あわジョブ」のコラムを参照ください。
⑧人材紹介会社
厚生労働省の許可を得た有料職業紹介事業者のことで、転職エージェントといった言い方もあります。
ハローワークの民間版というとイメージしやすいかもしれませんが、募集要項のほか求める人物イメージを詳しく伝えて、条件に合う人のみ紹介(推薦)を受けます。その後、通常の選考を経て採用に至った場合に、紹介手数料が発生します。(想定年収の30%前後)
直求人と違って、誰でもかれでも応募してくるわけではないので、応募の受付や選考の負担が軽減でき、人材紹介会社の視点での人物評価も参考にすることができます。
人材派遣も行う紹介会社の場合、「紹介予定派遣」という形態で、いったん派遣で双方様子を見てから、社員採用を行うことも可能です。
⑨その他
最近、利用が減っていますが、紙媒体の新聞広告、折込チラシ、求人誌も、募集する層によっては有効です。徳島では、求人誌としては、Qスタイル、アルパ、てんまがの3誌になりますが、ネットとも連動しているようです。
以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
採用時の参考にして頂けると幸いです。
★メルマガの登録はこちら★