仕上げのクオリティーを重視し、見栄えの良い内装工事がこだわり（2/3）

幼い頃から憧れていた建築業界へ転職し、内装の技術を身に付けて独立

　草野さんが内装の道に足を踏み入れたのは2016年のこと。幼い頃からものを作り上げていく建築が好きで、特に、高所でも軽やかに動くとび職に憧れていました。

　もともと工場に勤めていたそうですが、どうしても夢を諦めきれず、2014年に建築会社へ転職します。
　「昔から心をひかれていた業界ですから、わくわくしました。会社では主にハウスメーカーの住宅づくりに従事しましたが、新築は検査が多いうえ、厳格な基準があるので最初は苦労しました。厳しい条件をクリアする環境に身を置いたおかげで、不具合が生じないように適切に施工する姿勢が身に付きましたし、建物の構造や、電機・水道といった設備にも詳しくなりました」

　現場には内外装に関する各分野の業者が集結しており、中でもクロス職人から多くのことを学んだと言います。
　「熟練の仲間に入れてもらえたことで、畳など床材の敷き方や塗装も含め、多くの技術を盗むことができました」

　実務を重ね、2016年に独立を決意。同業者の力を借りながら個人事業主としてスタートしますが、順風満帆ではなかったと振り返ります。
　「当初は手際が悪く、工期に間に合わせるために深夜まで長引いたこともありました。このままでは多くの依頼を受けられないと感じ、場数を踏みながら要領をつかんでいきました」

　今では作業のスピードも上がり、質も高いことが評価されリピーターも増加。「みなさんに喜んでもらえるよう経験を積み、成長していきたいですね」と意気込みます。

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