地域のかかりつけ薬局を目指すプロ
小島真
Mybestpro Interview
地域のかかりつけ薬局を目指すプロ
小島真
#chapter1
病院を受診したとき、帰りに処方箋を持って院外の薬局に寄るというのは皆さんおなじみのコース。大抵、病院近くの薬局にそのまま足を運ぶことがほとんどではないでしょうか。でも、これには特に決まりはなく、処方箋をどこに持ち込むかは全くの自由。
静岡県東部を中心に11店舗を構えるポプラ薬局にも、遠くの病院の処方箋を持ち込まれる方も少なくないようです。
現在約2万種類あるという医療薬の中で、実際薬局に常備しているのは1500種類程度。「薬がない場合はすぐに取り寄せ、ご自宅までお届けしています」。と語るのは運営会社ピーエフシー株式会社・社長の小島真さん。ある意味薬局らしくない「すべての方に最高のおもてなしを」をモットーに、きめ細やかな気配りと薬局づくりに取り組んでいます。
例えば、プライバシー保護のための各席間のついたてや、薬の疑問を気軽に相談できる相談コーナーの設置。一見、局内の問題に見える居心地の良い職場環境も、相談しやすい柔らかな雰囲気を大切にすることで、患者さんへのサービスに還元したいとの思いから。毎月発行している「ポプラ新聞」では、薬に関する身近な疑問や正しい知識の情報を発信するなど、患者さんのために何が大切かを考える姿勢は、各地の薬局で信頼へと繋がっています。
#chapter2
処方箋を持ったその足で付近の薬局へ…と、病院とセットになっているイメージの強い薬局。でも、もし病院がなくなってしまったら…? 薬局は一気に経営危機に陥り、実際潰れてしまうケースも多々あります。そんなケースを目の当たりにした小島さんが目指すのは「安定した薬局づくり」。いろいろな薬局にかかるよりも、薬歴(過去に飲んだ薬)や薬の副作用をいつも同じ所で管理してもらった方が安心なように、安定した薬局は患者さんの安心に繋がります。
そんな安定した薬局を目指し、取り組んでいるのが「クリニックモール」という試み。
複数の病院を1カ所に集める、まさにショッピングモールの医療版といった試みは、すでに県内でも数カ所で始まっているそう。
耳鼻科や内科、小児科など複数の科が1カ所に集まることで、同じモール内で連携が取れた医療が受けられるため、足の悪い年配者や、子どもを抱えた主婦、何科にもまたがって診療が必要な慢性疾患を持った患者さんなどにとっては、特に負担が少なく、かつ質の良い医療と薬局サービスを提供できます。
「地域の人々にも喜んでいただけるのでは」。と小島さん。
「薬局事業を展開する上で大切にしていることは、私利私欲を捨て、他者に利を施す利他の精神。その精神を持って事業を行うことで結果、地域貢献につなげていけたら」。小島さんは薬局経営者という立場から、「安定した薬局づくり」による地域貢献を目指していきます。
#chapter3
ポプラ薬局は人材育成にも力を入れており、新卒や薬剤師経験者も随時募集しているそう。
「経験者の方も、例えばブランクがあると、なかなか踏み出せないこともあるかもしれません。でも、大切なのは薬剤師の前に、人としての心持ちや意識の高さだと思うんです。細かな気配りや仲間を大切に思う心があれば、あとは努力で補えると思います」。と小島さん。
ポプラ薬局では就職後、指導者からの指導や研修も定期的に実施。どんな題材がいいかをスタッフから吸い上げて行う研修や、外部講師を呼んだリーダー研修など、教育・研修制度も充実。常に互いを高め合える環境が整っています。
そのほか、電子薬歴により、これまで処方した薬の内容や副作用などを電子管理することでミスを予防したり、豊富なデータベースにより在庫管理の負担も軽減されるなど、薬剤師の業務をサポートするIT化も整っているので、新卒やブランクのある人にとっても気負わず働けます。
ほかの薬局に勤めた後に戻ってくる薬剤師さんもいるというほど、定着率が高いポプラ薬局。「すべての患者さまに、笑顔と満足を持ち帰っていただきたい」。という小島さんの思いは、しっかりとスタッフに伝わり、患者さんへのサービスへと還元されています。
(取材年月:2012年5月)
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地域のかかりつけ薬局を目指すプロ
小島真プロ
薬剤師
ピーエフシー株式会社(ポプラ薬局)
「すべての方に最高のおもてなしを」をモットーに、きめ細やかな気配りと薬局づくりに取り組んでいます。遠くの病院の処方箋を持ち込まれる方も多いのもポプラ薬局の特徴です。薬剤師を積極募集しています。
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