家康公漢方薬の体験授業
終了 2024-09-16
開催日: 2020-12-27 ~ 2020-12-29
12月28日(月)テレ朝に出演いたします。
2020年12月27日
戦国大名総選挙|テレビ朝日
爆笑問題、ウエンツ瑛士MCの戦国大名総選挙・・12月28日(月)18時から22時生放送に、徳川家康公の秘伝の漢方薬を作るシーンでほんの少し登場させていただきます。歴史好きの方は是非ご覧ください。
八之字
江戸時代で75歳まで健康で長生きをし、子沢山に恵まれた家康公の秘訣は、鷹狩りで足腰を鍛え、麦飯を良く噛んで歯を鍛え、秘伝の漢方薬をのんでいたこと。
その秘伝の漢方薬の1つが八之(はちの)字(じ)なのです。八之字は中国、宋の八代皇帝「徽宗(きそう)」がまとめた太平(たいへい)恵(けい)民和剤局方(みんわざいきょくほう)という医学書にでてくる無比山(むひさん)薬(やく)円(えん)と同じものです。日本の漢方医、三宅(みやけ)意安(いあん)が著書、延(えん)寿(じゅ)和(わ)方(ほう)彙(い)函(かん)のなかで「八之字」と命名しました。また、無比山薬圓(=八之字)は、漢時代の医学書、金匱(きんき)要略(ようりゃく)の中の八味地(はちみじ)黄丸(おうがん)を参考にして作られました。
八味地黄丸は、腰痛、前立腺肥大、高血圧症、低血圧症、老人性白内障、糖尿病、貧血、夜尿症、疲労倦怠、精力減退、動脈硬化症、脳梗塞、脳血管障害の後遺症、腎炎、腎臓結石、頻尿、等等、ご年配の方には、力強い味方なのです。よく「老化は、足から始まる」とよく言われます。この事を東洋医学では、「腎虚(じんきょ)」といっています。腎とは腎臓のことですが、生殖機能や、腰から下の機能も含まれます。ですから、腎炎や前立腺肥大、腰、膝の痛みも腎虚になるわけです。虚とは、空っぽという意味です。何が空っぽなのか?それは元気、気力です。親から頂いた「先天(せんてん)の気(き)」と、空気や食べ物から取り入れた「後天(こうてん)の気(き)」が腎にたまって生きるエネルギーとなるのです。よって長生きの秘訣は腎を強くすることです。家康公はこの東洋学的な考えをいち早く情報収集して尚且つ実践した方なのです。
八之字の作り方
成分;乾地(かんじ)黄(おう)、山茱萸(さんしゅゆ)、山薬(さんやく)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)、五味子(ごみし)、肉縦容(にくじゅうよう)、杜仲(とちゅう)、兎絲子(としし)、赤石脂(しゃくせきし)、巴戟天(はげきてん)、牛膝(ごしつ)
私の仕事場は、家康公のお城、駿府城の外堀の角に位置していて駿府薬草園があった場所である。偉大な経世家である家康公が製造した漢方薬を作れるとは夢にも思わぬことであった。なるべくその時代に即した製造過程を求められた為、十二種類の成分をすべて薬研にて末とした。正味十時間、薬研の作業は、手の平にマメができるほどの大変さがあった。
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