調剤室の中の薬剤師
富士市富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
この度、9/22~9/23埼玉アリーナで開かれる日本薬剤師会主催の学術大会にてふじやま薬局も発表を行うことになりました。
https://www.c-linkage.co.jp/jpa57/contents/outline.html
発表内容は、在宅医療に携わる薬局としてどんなツールを活用して取り組んでいるか?ということです。
在宅医療に携わるものとして、
- Excel
- LINEワークス
- お薬のピッキングのチェック機器としてのiPod
- Googleドライブ
- Googleマップ
は不可欠なものとなっています。
いろいろな課題が浮かび上がってくるたびに、新しい手法を試してみては、使えようなやり方のみを残していくというPDCAサイクルの繰り返しをやっている上で残している手法を開示しようというのですから、在宅医療を携わる会社の方のみならず、とても興味深い発表となると思います。
試作中のポスターです。
本当はもっといろいろなことを試してみたいと思いつつも、経費のことを考えつつ、まずは無料体験から始めて、本当に使えるものは有料版やより性能の良いものに移行しているのが現状です。
Excel(スプレッドシート)では、患者様にお届けしたお薬の末尾の日付の管理や連絡先、ケアマネージャーさんの指名や所属先などを管理しています。当日、予定のある人をあらかじめ朝に確認して、配薬のシュミレーションをして、効率的に配薬出来るように準備をします。
LINEワークスでは、部門ごとに系統を作って、何か新しい情報などがあれば社員一同で共有しています。
Google meetは調剤室や監査室、移動中の運転者、施設で往診同行中の者などを繋げるとても便利な通信アプリです。記録に残したいことや即時対応が必要ではないことなどはLINEワークスに文字情報として流しても良いのですが、Google meetを使うと即時的なレスポンスを受けることができ、とても効果的です。
疑義の必要な事柄や、十分に伝達できていない患者情報などはこのGoogle meetでかなり補うことができます。LINEは意識的に文字を開かなければ頭に情報が入りませんが、音声情報は否が応でも頭に入りMECE(漏れのない)対応をすることができる点で、とても優れたコミュニケーションツールといえます。
ピッキング監査機器を使う場合には、お薬の棚からお薬を取り出すときに、パソコン上の登録と照らし合わせてそのお薬が間違っていないのかを確認します。もちろんそれだけで完全に問題が生じないわけではないので、そもそものパソコン上の登録が正しいか?間違ったものが紛れ込んでいないか?などを薬剤師がチェックします。
Googleドライブには、患者様の社会情報などを一元管理しています。書面で管理していると煩雑な管理が、Googleドライブを使うと利便性が一気に高くなります。患者様の社会情報なども一緒に管理しているため、必要な際は開いて確認しています。
Googleマップは、施設や患者様の住所を登録し、必要な時には開いてルートを確認して訪問することになります。
もちろん、すべての情報をデータベース化することはとても難しいです。どうしても薬剤師の記憶に頼らざるを得ない部分もあります。患者様一人一人はそれぞれに個性を持っていたりするので、対応の仕方を考えつつ配薬していきます。