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富士市富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
この暑い中、アイスクリームはやっぱり美味しいですね。私もついつい買って食べてしまいます。
かき氷タイプ、カップタイプ、ソフトクリームタイプなどいろいろありますが、皆さんはどんなアイスがお好きでしょうか?
今日は少しですが、アイスクリームについて調べて見ました。長い人生のI日、アイスクリームについて調べてみる日があっても良いと思いました。
興味深いこともいくつかありましたので紹介して見たいと思います。
目次
そして今日は特に、あれ。アイスクリームといえば例のあれ、そう。キーンと頭が痛くなるやつ。あれについても調べて見たのでそれも紹介します。
1)アイスクリームについての面白いデータ
こんなに暑いと、アイスクリームの売り上げはすごいんだろう、と思いがちですが、実際にはそうではなく、ここでは面白い現象が見られるようです。
たとえば高級アイスクリームとして知られるハーゲンダッツは、むしろ冬場の方が売り上げが良いというようなデータがあるようです。
(アイスクリーム協会ホームページより)
こちらのデータを見ると、確かに夏場だけでなく、寒い時期にもアイスクリームその他の製氷製菓が売れていることがわかりますね。
2)アイスクリームとビールの奇妙な一致
また、アイスクリーム含め製氷製菓の年間売り上げは、調べてみるとビールのそれとほぼ均衡していることもわかりました。近年は、地球の断熱化の影響もあるせいか、国民一人当たりの年間のアイスクリームへの出費は増加傾向で、一人当たり年間、12000円程度のようです。
3)アイスクリームのあれ、キーンとするやつ
そして、あれ、つまり頭がキーンとするやつ。あれの正体は、大きく二つあるようです。
1つは、顔面の神経である三叉神経を刺激し、冷たさが痛みとして認識される経路です。
2つ目は、アイスの冷たさが脳の血管を収縮させることで、反動的に血管を広げさせようという反応が起こり、それが血管の周りの神経を刺激することで、言ってみれば「頭痛」が生じるというものです。
この反応は「アイスクリーム頭痛」という医学名がついているくらい特徴的なもので、これをよく研究しているのが、アイスクリーム製造各社です(消費者からの「クレーム対応」からよく調べられているのかもしれませんね)。
4)キーン、の対策としては3つ
対応としては、「ゆっくり食べる」ことと口腔内を冷たさに「慣らしつつ食べる」ことだそうです。
要するに、冷たさを強い刺激として与えない対策が有効なようです。
もう一つ、よく知られているのが、アイスコーンを食べて喉の奥の冷えてしまった部分に熱を送ることです。モナカアイスはこれを応用したアイスです。確かにモナカアイスは、あまり頭が痛くならない気がしますね。
アイスクリーム頭痛の対策は3つ
1)ゆっくり食べる
2)冷たさに口腔内を慣らしつつ食べる
3)アイスコーンを口にする
5)アイスクリームとビールの共通点
先ほど、アイスクリームとビールの、国民一人当たりの出費平均額が同等とお伝えしました。これは偶然なのかどうか分からない部分があります。
アイスクリームもビールも、日本人は暑い夏を凌いだり、寒い時にも気分転換に口にすることが多いと思います。つまりこの点では共通しているわけです。消費する動機は、よく似ているように思います。
もちろん、ビールは子供が口にできないし、アイスを就業後に嗜む大人も少ないかもしれないという背景の違いはあるでしょうが、これは奇妙な一致であるとも言えます。
6)アイスクリームもビールも、暑さ対策としては課題がある
アイスクリームもビールも、実際のところ、体から熱をとったりする点では欠点があることが知られています。
アイスクリームで体の内部の熱を一時的に取ることができたとしても、体の反応は、むしろ急激に冷えた消化器の温度を上げようと、体の抹消の血管を狭め内臓の血流量を上げようとします。すると、体の抹消から発汗作用によって熱を外に流すのに障害となってしまうのです。
またビールを摂ると脳下垂体の作用がアルコールにより低下して、ホンモン産生が滞り、おしっことして体外に水を出してしまいます。おしっこは出るのに喉は乾く。加えて末梢の血管がアルコールで広がることで、体自体にはむくみが生じます。しかもビールの冷たさは、それとは逆に抹消の血管を閉じようとするため、体の水分代謝は全くもって矛盾を抱えてしまうのです。水分を取ることが発汗作用に繋がらないため、体に熱が籠ってしまうのです。
アイスクリームもビールも、気分転換には最高です。口にすると一瞬で気持ちは変わります。その即効性は素晴らしいものです。でも、殊更夏場対策となると、少し課題があるのが本当のところのようです。
皆さんはアイスクリームやビールと、どの夜雨に向かい合われるでしょうか。適度に嗜んで頂きたいと思っております。