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栗原憲二

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栗原憲二(くりはらけんじ) / 薬剤師

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コラム

病院か、それとも自宅か

2023年5月11日 公開 / 2023年6月7日更新

テーマ:在宅

コラムカテゴリ:医療・病院

 今日は富士宮の北にある大石寺の近くまでお薬をお届けにあがりました。遠くは山梨県までお薬をお届けする機会も今はあります。

 高齢化に伴い、ご自宅で最期を迎えたいという患者様は年々増加傾向にあります。自分の居心地の良い家を終の住処として迎えたい、家族の記憶のたくさん残っているあの家で・・。そのような想いを持たれている方が多くいらっしゃいます。

 また、いろいろな事情で自宅が難しい患者様の場合、自宅に近い施設で最期を迎えられる患者様も多くいらっしゃいます。ご家族の負担の軽減のためにはこれも良い一つの選択肢です。

50年前は今とは反対に・・

 日本もかつて、自宅で最期を迎えるというのは普通でした。大腸がんで亡くなった私の祖父も、テレビのある部屋で敷布団の上で最後の闘病生活を送っていたのをはっきりと覚えています。

 私は男3人の兄弟で育ちましたが、まだ小学生の私たちに手を差し出したかと思えば、1分後には便を垂れ流す祖父を陰で嘲笑った記憶があります。いえ、私たちに残る祖父の記憶はそれだけです。でもその強烈なシーンだからこそ、今も祖父は私の目の前で、その姿を動かしています。それは今となっては私の宝です。

最期の迎え方にも時代的な背景があるもの・・

 ところが今から50年、戦後の高度経済成長並びに医療技術の発達などを背景に、自宅ではなく病院で最期を迎えるということが一般的になり始めました。
 加えてこの少子高齢化の時代です。医療費高騰、また病床不足を背景に、最期を自宅で迎えることを私たちの社会は勧めているようにも感じられます。

 私たちの人生の終わり方というものも、社会全体の経済の影響を少なからず受けていると言って言い過ぎではないと感じます。時代と共に生き、時代の流れを受け入れるという選択も、一つの生き方なのではないかと感じます。

自宅にいて受けれる在宅医療

 かような「最期を自宅で」という背景があるにしても、そこに暗いものを読み出すばかりなのも違うと私は確じます。

 以前は病院でしか受けられなかったレベルの、機材を用いた医療行為が自宅で受けられたり、緊急の場合には近郊の病院にかかるという選択肢もあります。自宅にかかりつけのお医者さんが来られて、場合によっては専門の医療機関への紹介状を書いてもらうことが出来ます。

 それだけでなく、今はわたしども在宅薬剤師がご自宅まで駆けつけ、処方箋に基づいたお薬をお届けに上がるという体制も整ってきました。
 その際、専門的な知識を前提とした管理が必要なお薬が出されることも少なくありません。そのため薬剤師がご自宅にて服薬指導を行うことが必要になります。

安心してお薬を使っていただきたい

 たとえば疼痛をどうコントロールするか?はとても大事です。痛み止めも、内服薬だけではありません。たとえば貼付剤、口腔内の粘膜から吸収させるバッカル剤、自己注射剤など、いろいろな手段を選び取ることができます。

 医療体制の発展は、同時にお薬の開発の発展と並行していると言って過言ではありません。現代医学に基づいて病気を治すには、メスを入れたりレーザーを当てるなどの外科的行為を行うか、お薬を用いる内科的手段を用いるかの2つしかないからです。

 お薬の使い方、その使用の目的をしっかりと正しくお伝えさせて頂き、患者様の疾病治療に効果的に参加させていただくこと。その積み重ねが大事だと思っております。
 
 ご家族の今後、またもちろんご自身のことでも構いません。お悩みのことがありましたら一度ふじやま薬局までお問い合わせください。富士・富士宮以外に居住されている方でも構いません。信頼できる医療機関を紹介させていただきたいと思います。

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