処方箋の取り扱いの上で薬剤師が気をつけている点はここです。
私どもふじやま薬局は富士市本市場町にある田邊整形外科前にあるの薬局です。日々70人以上の患者様方と接する機会がありますので、痛みや怪我と向かい合うためのお薬について、日々、学びを続けてます。
また近郊の内科の医院からの処方箋応需も少なくありません。そのため、患者様への調剤を通して気づきを得ることも少なくありません。
疾病として現代人を苦しめているのは、一つは糖尿病です。
糖尿病のもたらす問題
糖尿病は、神経障害、腎障害、視覚障害はじめ、多くの問題を引き起こす病気です。
生活習慣病とも言われているように、食生活、生活習慣とも密接に関係している病気の一つです。一度この病気に罹ると、なかなか治りにくいと受け止められることが多いの原因の一つには、人の生活はなかなか変えられないという経験的な理由もあるのかもしれません。
糖尿病治療の基本は、健全な血糖値コントロール
でも最近は、多くの、大変優秀なお薬が登場してきました。
大事なのは血中の血糖値を良くコントロールすることですが、そのために作用するお薬には少なくとも7種類以上あります。
- ブドウ糖を肝臓に取り込むことで血糖値を下げる働きを持つインスリンを放出させるホルモンを分解から守ること
- そのホルモンを放出させること
- インスリンの作用を助けること
- 消化管に取り込まれた糖分の分解を妨げ、その吸収を阻害すること
- 血中にブドウ糖を放出させるグルカゴンを抑制すること
- 消化管の運動を抑えることで急激な血糖値の上昇を抑えると同時に食欲を抑制すること
- インスリンそのものを注射という形で投与すること
今の時代、これらの多様なお薬の働きをよく理解し、お薬の服用もしくは使用を正しく守っていれば、少なくとも血糖値コントロールの上では糖尿病ではない程度の状態にとどめることが可能になっています。
知れば薬も効いてくる??
私も好きな一蘭のラーメンは、仕切られたスペース内でそのラーメンの情報を提供することで、よりラーメンを美味しくさせているという話があります。
お薬が美味しいわけではもちろんありませんが、皆様の飲まれているそれぞれのお薬が「どのような働きを持っているのか」を理解し服用することが大事です。それによりお薬の効果も上がる・・、と言えばもちろん語弊があります。でもそれにより、服用を守って頂くことに必ずつながるはずです。そのために薬局で受け取るお薬の説明書や薬剤師からの説明は、出来るだけ聞き漏らさず受け取っていただきたいのです。
糖尿病のお薬を飲むことから解放されることも
また、糖尿病という病と真剣に向かい合い、この病気からの回復と向かい合うなら、今の時代、お薬なしで過ごす日が訪れる症例も少なくありません。
一昔前は「インスリン注射を始めると一生、続けなければならない」と言われた時代も確かにありました。でも今はそういう時代ではありません。
自らの糖尿病を知り、正しく向かい合うことが大事
大事なことは、しっかりと、糖尿病という病と向かい合うこと。戦うべき相手の性格を知らなければ見えない敵と戦うことになり、効果的な対策を立てることが難しくなります。
そのため薬剤師も、時にはしんどい事を患者様方にお伝えさせて頂き、指導させていただくこともあるかもしれません。でも、糖尿病は、時間をかけて治すものではなく、集中的、かつ真剣にそれと向かい合う事でこそ、取り返しのつかない状態に陥る前の回復が望める病気なのです。
私どもも日々、新しいお薬の勉強はじめ、効果的な食生活と生活習慣のお手伝いをさせていただきたいと思っております。
もし飲まれているお薬について疑問や関心がありましたらお問い合わせください。お待ちしております。