ペットと飼い主に寄り添い、最後まで笑顔で暮らせるようにサポートする獣医師（2/3）

ホリスティック・トレーナーと連携して大阪に分院を開設

　岐阜大学農学部獣医学科を卒業。県職員として勤務していた頃、「飼い主が自分でペットをケアできるようになれば、ペットが捨てられることがなくなるのでは」と考えたという山路さん。
　前職を中途退職後、「ペットと飼い主が最後まで楽しく暮らせるように手助けしたい」との思いから、2016年にペット鍼灸セラピー協会認定セラピストの資格を取得。同時に「滋賀ペット治療院」を開設。獣医師として、また鍼灸セラピストとしてペットと飼い主をサポートする業務を開始しました。

　現在は、触診の精度を上げるため整体も学び、日々の治療に取り入れているとのこと。今後は整体の知識と技術を生かし、ペットだけではなく、飼い主の健康もサポートしたいと笑顔を見せます。「介護や末期の看取りをする飼い主さんは、精神的にも肉体的にも疲れますので、それが体のゆがみとして現れることがあります」

「ペットは“飼い主の鏡”。ペットが健康であるためには、飼い主さんも健康である必要があるので、ペットと飼い主さん、双方の心と体のケアを目指しています」。そう話す山路さんの表情は穏やかですが、言葉の端々からペットと飼い主の幸せを願う、強い気持ちが伝わってきました。

　さらに、大阪に分院「いぬねこ治療院」を開設。ホリスティック・トレーナーと連携して、東洋医学や自然療法を軸とした治療やアドバイスを行っています。「心身のバランスの崩れを整え、心も体も健やかな状態へと導きます」

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