解剖学に基づくヨガとピラティスを通して笑顔を届けるプロ三井章子

解剖学に基づくヨガとピラティスを通して笑顔を届けるプロ

三井章子

自宅スタジオでの少人数制レッスンのほか、子ども連れOKのピラティス＆ヨガレッスンを展開

　「いくつになっても体は変わりますし、体を動かすことで内面にも変化が生じます。できなかったことができるようになるその過程を、お一人お一人のペースで楽しんでいただきながら、笑顔で人生を歩むお手伝いがしたいと考えています」

　そう語るのは、滋賀県大津市でピラティス＆ヨガ教室「Flowers Me!（フラワーズ・ミー）」を運営する三井章子さん。平日は自宅スタジオで最大4人までの少人数レッスンを、週末は近隣の守山市で子ども連れOKのレッスンを開催するほか、オンラインレッスンも展開しています。

　「当方では、一つ一つの動きの意味や、どういった目的で行うのかを、みなさんにお伝えするようにしています。体の使い方について理解を深めてもらうと共に、体を動かす楽しさや気持ちよさを実感していただくことで、運動を習慣化してもらうことを心掛けています」

　クラスは、ピラティス、ヨガ、エアリアルヨガ、アナトミック骨盤ヨガ®の4種類。中でも、「アナトミック骨盤ヨガ®」は、現役のスポーツ選手にもおすすめだとか。
　「解剖学に基づき、体の要となる骨盤周りにアプローチすることで、体内から熱を生み出し、代謝を促進。柔軟性や筋力がアップし、けがの予防が期待できます。キープ時間が長くきついのですが、その分、体の変化を感じられます。動きそのものは単純でゆっくりしているので、どなたでも取り組みやすいと思います」

　三井さんは忙しく過ごすママや女性に配慮し、月謝制ではなく都度払いとチケット制を採用。家事や育児、仕事などの状況に応じて、自分のペースで利用することができます。

子育て中のお母さんがリフレッシュでき、笑顔になれる場を目指して開校

　学生時代は、日本代表選手に選ばれるほど体操競技に打ち込んでいた三井さん。卒業後は、体育科の教員と並行して体操競技の指導員も務めます。
　結婚・出産を機に退職し、子育てをする中で、運動したくても子どもを連れて行ける場所が少ないことに気づきます。「ないなら自分でつくろう」と、2015年、ピラティスとヨガのインストラクター資格を取得しました。

　「特に、産後しばらくは社会と関わる機会が減り、不安や悩みを一人で抱え込んでつらい思いをされている方もいらっしゃるでしょう。当方であれば、お子さんを誰かに預けるといった気兼ねもいりません。ご自身の体を整えたり、他の受講者さんと話したりすることで、気分転換をしていただきたいですね」

　回数、年数を経るごとに、大人たちだけでなく、子どもたちの間にもいい関係性が育っていくそうです。
　「いろんな地域から集まってくださるので、ここでしか会わない仲間ができたり、年上の子が小さな子どもの面倒を見たり。『お友だちに会えるから』と、お子さんが喜んでレッスンについてきてくれるという話もよく聞きます」

　三井さんは、ある受講者から掛けられた言葉が大きな励みになっていると言います。
　「3人のお子さんを連れてお越しになっていた方が、引っ越しされる時に『自分の癒やしになっていた。ここに通えて本当によかった』と言ってくださいました。みなさんが、身も心もリフレッシュできる教室を目指していたので、うれしかったですね」

頑張っている人が自分を労わる場として、20代から70代まで幅広い世代が集うように

　学生の頃から、テレビで放映されるトップレベルの選手のパフォーマンスを観察しては自分の動きと照らし合わせ、何が違うのか、どうすれば近づけるのか研究していたという三井さん。現在も定期的に外部のワークショップに参加し、スキルアップに努めています。

　「興味のあることは、とことん突き詰めるタイプなんでしょうね。コロナ禍に解剖学を学び直したのも、『なぜこの動きがこの筋肉に効くのか』『なぜこの動きはダメなのか』など、体の構造をきちんと理解することで、説得力をもってアドバイスができると考えたからです」

　教室での出会いがきっかけになり、2018年からは、植物から抽出した精油の働きを活用するメディカルアロマテラピーについても勉強し、資格を取得。一部の資格・養成講座や、自分で作る化粧品のワークショップを開催するようになりました。

　「日々頑張っているお母さん方に、自分を労わる時間を持ってほしいという思いで開業しました。近年は、私自身が更年期の入り口に立ち、体調の波や気分のゆれを経験したことで、健やかな心身を養いたいという意識が、より一層高まりした。ありがたいことに今では、20代から70代まで幅広い世代の方が足を運んでくださっています」

　年齢を重ねても、生き生きと活動するためには健康であることが大切。「適切なトレーニングを続けていくことで、しなやかな体へと導くことができます。ピラティスやヨガを通して、軽やかな心と体を手に入れて、一緒に豊かな日々を過ごしましょう」と呼び掛けます。

（取材年月：2023年2月）

いくつになっても体は変えられる。ピラティスとヨガを通して、豊かな人生を歩むお手伝いを

自宅スタジオでの少人数制レッスンのほか、子ども連れOKのピラティス＆ヨガレッスンを展開

子育て中のお母さんがリフレッシュでき、笑顔になれる場を目指して開校

頑張っている人が自分を労わる場として、20代から70代まで幅広い世代が集うように

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