冬の肌トラブル対策
●寒い季節や梅雨時は膀胱炎が起きやすいです。女性は尿道が男性よりも短く、尿道口に膣や肛門が近いので細菌が入りやすく発症しやすいようです。
1:敵が強いとき・・・・尿道から大腸菌が侵入したとき
2:免疫力が弱ったとき・・・冷え、疲れ、生理中など
●急性期の膀胱炎は抗生物質でも早く治りますが、慢性でよく繰り返す人で、細菌の検査をしてもいなく、現代医学では治す薬がありません、と医師に言われてしまう方もいます。
何回も繰り返し、そのたびに抗生物質を飲むと耐性菌ができる恐れがあります。
また抗生物質で腸内細菌叢(細菌の集まり)が乱れ、便秘や下痢を起こすようになります。
●放置すると腎盂腎炎などを引き起こし、腎臓は一回痛めると治りにくく、再発しやすいので大変です。
●よく「清潔にしなさい」と言われますが、現代人は清潔し過ぎるくらいです。
むしろ免疫力が低下して、敵に負けてしまって発病するのです。
免疫力を高めるのは養生と漢方薬です。
1:急性の「湿気」と「熱」のタイプ
●症状:頻尿・排尿痛・血尿・残尿感・排尿時の灼熱感
身体に「湿=余分な水分や汚れ」が溜まると「気の流れ」「血の流れ」が悪くなるので、臓器の働きが悪くなり、膀胱の動きも弱くなり、頻尿・排尿痛・血尿・残尿感などの症状が出てきます。
●養生:このタイプの養生はまず溜まった「熱」を取り除きましょう。膀胱炎の初期は熱っぽい症状が出ます。尿道の灼熱感などです。また食べ過ぎは「湿」を溜めます。
消化しきれない食べ物は胃や腸、体内に溜まり、それを消化しようとしてエネルギーが消耗され、「敵」をやっつける免疫力が手薄になり、発症するのです。
お酒を飲み過ぎたあと、寒気がするのと同じです。
●全身症状:尿の色が濃い・下腹部、膀胱付近の痛み・口が乾く・熱感・舌が赤い・舌の苔が黄色くねばつく
●食養生:
○いけないもの:
冷たい飲み物・食べ物・食べ過ぎ・早食い・
脂の多いもの:ラーメン・ケーキ・チョコレート・揚げ物など
○溜まった湿熱を除くもの:
トウモロコシ(特にひげ根)・ハトムギ:緑豆・西瓜・キュウリ・春菊・緑茶
●よく使われる漢方薬
猪苓湯・瀉火利湿顆粒・五淋散・加減五味消毒飲
2:ストレスのたまった「気滞」タイプ
●症状:残尿感・下腹部の張り・痛み・ストレスや緊張で膀胱炎が重くなる。
排尿痛は少ない。
過剰なストレスなどで「気」の巡りが悪くなると「熱」がこもり、体の下の方へ行っておりものが黄色く臭ったり、上記のような症状が出てきます。
●食養生
ストレスを発散させるもの
酢・レモン・梅・菊の花・笹・ハマナスの花(玫瑰花)・ジャスミン・紫蘇(大葉)・ふき・菜の花・カルダモン・陳皮(みかんの皮)・ミントなど
●よく使われる漢方薬
逍遙散・加味逍遙散・開気丸・当帰芍薬散など
3:虚弱体質の「腎虚」タイプ
●症状:頻尿・疲れると膀胱炎の症状が起きやすい。膀胱炎を再発しやすい。調べても細菌がいないこともある。
「腎」は生命力の源となる臓器です。膀胱との関係も深く、尿が漏れないようにする働きもあります。そのため加齢や慢性疾患、冷えなどで腎の働きが悪くなると、免疫力がさがり、繰り返し膀胱炎が起きます。
●養生は、まずしっかり腎を元気にして守ること。冷えや過労が腎を痛めるので体を温めしっかり栄養を摂ること。早く寝て栄養をしっかり摂って「気」エネルギーを蓄えましょう。
●全身症状:腰痛・腰がだるい・冷え・疲労感・舌の色が淡く。舌苔は薄い。
●食養生:山芋・大豆製品・銀杏・もち米・胡麻・クルミ・松の実・ナツメ・枸杞の実・
蓮の実・スッポン・生姜・ネギ・シナモン
●漢方薬
金匱腎気丸・補中益気湯・心脾顆粒・清心連子飲・知柏壮健丸・亀版含有製品・魚の浮袋製剤など
4:漢方で膀胱炎が改善した体験談
身体に熱がこもると鼻水、痰、尿、おりものなどの体液は、濃縮されて黄色くなります。
おりものが多くて濃い黄色が続くと不妊の原因になることがあります。
漢方薬を飲んでおりものがきれいになると膀胱炎も起きなくなり、同時に妊娠されて元気な赤ちゃんが生まれた方もいます。
体質を良くしたからです。こんな点が漢方薬の面白い点です。下記の体験談参照
①出産当日に報告のメールを下さるほど元気な安産(副題:二人目の妊娠)
②繰り返す膀胱炎、おりもの不妊が改善し妊娠しました。
③膀胱炎と不眠が一週間で楽になりました。
④膀胱炎が起きなくなりました。
⑤膀胱炎が1週間で改善しました。