冬の肌トラブル対策と漢方
*内容*
体質別めまい
症状別めまい
めまいが改善した喜びの声
あなたはどのタイプ?
めまいを引き起こす病気は100病ある、と言います。
漢方(中医学)では体の中を流れる水分が滞るとめまいがおこる、と言います。病気になる原因は多く、本来の体質の弱いところが傷つくと「めまい」が起きるのです。
では水の流れが滞るのはどうしてでしょうか?
体内には「気・血・水」の3つが流れ互いに影響しあっている、と漢方(中医学)では考えます。
「気」の流れ、「血」の流れが滞ると「水」の流れも滞るのです。
「気」とは何でしょう?
「気」は身体の力のもとで、生命力であり、エネルギーのことです。
「気」はたえず食物から作られています。
その「気」が弱ったり、流れが詰まると「水=体内を流れ、構成する刷る水分」が滞り、「血」も滞り、めまいも起こりやすくなるのです。
<体質別めまい>
1:怒りやすいタイプ(気滞)
めまい・他の症状:情緒変動の時におこりやすく、または悪化する。他の症状、頭痛・耳鳴り
舌:赤い・苔:黄色
治し方:イライラを除き、潤して熱を冷ます。
●避けたい食べ物など:辛味や熱くする食べ物・ガスの発生しやすいサツマイモなど。
お酒の飲み過ぎ
●おすすめの食べ物:香りのよいもの:オレンジ・みかん・レモン・セロリ・春菊・ミント・
ジャスミン茶・パセリ
苦いもの:ニガウリ(ゴーヤ)
海のもの:イカ・アサリ・シジミ
2:ため込みタイプ(痰湿)
めまい・他の症状、頭が重い・吐き気・耳鳴り・不安感
舌:赤い 苔:白か黄色、豆腐のようにべったりついている。
治し方:水分代謝をよくする。胃腸を丈夫にしてよく消化させる。
●食事の注意:食べ過ぎないように、暴飲暴食を避ける。
●避けたい食べ物:チョコレートや生クリーム・お酒・炭酸飲料の取り過ぎ
●おすすめの食べ物:海藻類:昆布・わかめ・など。
緑豆もやし・玄米・ゴボウ・サンザシ
3:血の滞りタイプ(瘀血)
めまい・他の症状、頭痛・耳鳴り・不眠・夢が多い
舌:紫暗 瘀点(紫暗色の点々)
治し方:血流を良くする
●避けたい食べ物など:動物性脂肪・暴飲暴食・冷たい飲み物・アイスクリームなどは血行不良の便因になります。
●おすすめの食べ物:辛くて体を温めるもの:ニンニク・ネギ・玉ねぎ・ラッキョウ
青魚のさんま・いわし・アジなど。黒酢・黒きくらげ・サンザシ
4:元気・血液不足タイプ(気血両虚)
めまい・他の症状、頭痛・動くとひどくなる・疲れると起きる・顔色白い
舌:淡い色
治し方:元気をつけ血を増やす・胃腸を丈夫にする・心を安定させる。
●避けたい食べ物:冷たい食べ物や飲み物 刺身などの生もの。てんぷらなどの
揚げ物。チョコレートなどの甘いもの。トウガラシなどの刺激の強いもの
※胃腸を冷やすと消化力が落ちます。
●おすすめ食べ物:山芋・ジャガイモ・里芋・ネギ・
豆類(大豆・枝豆・納豆など)牛肉・鶏肉・鶏卵・
うなぎ・栗・うるち米・もち米・リンゴ・しいたけなどキノコ類
5:温める力不足(陽虚)
めまい・他の症状、息苦しい・脱力感・食欲不振・心身の疲れ・軟便気味
治し方:元気を益し温める
●避けたい食べ物:冷たい食べ物や飲み物 刺身などの生もの。
●おすすめの食べ物:青ネギ・にら・しょうが・唐辛子・烏骨鶏・鶏レバー・エビ
6:腎の弱り(腎虚)
めまいが頻発・他の症状、耳鳴り・腰・膝がだるくやる気が出ない・いらいら・不眠 夢が多い
舌:赤い 苔少ない
治し方:腎を潤し生命力をつける
●食事注意:毎日3食少量でもバランスよく取る
●おすすめの食べ物:山芋・むかご・黒米・小麦・小麦粉・ささげ・枝豆・くるみ・モロヘイヤなど
<症状別めまい>
1:耳性めまい(体質と病気の特徴を西洋医学と中医学を結合した治し方)
反復してめまいが起こる・倒れそう・吐き気・嘔吐・耳鳴り・難聴など
ため込みタイプに多い。メニエール病と診断されることもある。
耳石が関係する。(カルシウムの小さな粒)内耳には、三半規管の根元あたりに重力や体の方向を感知する「耳石器」という器官があり。この中には、耳石と呼ばれる石のようなものがあり、それが剥がれて、三半規管に入り込むことでおきる。骨粗しょう症とも関係する。
2:ぐるぐる回るめまい・頭が重い・胃がポチャポチャすることが多い。
原因:胃の下に水が溜まり、頭に昇ってきている
3:フワフワするめまい・寒さに弱く、手足が冷える・むくみ・尿が出にくい。
原因:水毒で冷えて水があふれている。
4:頭がくらくらするめまい・口が乾く・尿が出にくい・
治療:温める生薬を用いて治す。
5:頭が回るめまい・動悸がする・嘔吐し胸が痞える・舌淡い色で苔は白くべっとり
治療:吐き気専門の半夏・生姜などを用いる。
6:女性の生理前後・更年期ごろ長期続く・目がまわる・口が苦い・喉が渇く
<めまいが改善した喜びの声>
1:副鼻腔炎後のめまい、高血圧が改善されました。
2:対処療法より、体質改善 (めまい、疲労感)
3:「漢方を飲んでめまいと不眠症が改善しました。」
文責 薬剤師 国際中医師 植松光子