冬の肌トラブル対策と漢方
前回細胞を潤すのには「水分」が大事なことをお話ししました。
その水分を口からとるのも大事ですが、何もしないで、ただで体内を潤す方法があるのをご存知ですか?
よく寝た日の朝、お化粧のりがよいことに気が付くことがあったと思います。
逆に寝不足の朝、ファンデーションがムラについて、塗りなおしてもまだムラにつく、といったご経験はおありではないですか?
そうです。
眠っている間に体や肌に水分が溜まって肌を潤してくれるのです。
お肌の張りは「水分」が作ってくれるのです。すなわち細胞に十分な水分が溜まった証拠なのです。
自然界はすべて「陰陽」に分けられます。
その「陰」は水分 「陽」はエネルギー
また「陰」は夜 「陽」は昼に分けられます。
ですから「陰」である夜に、しっかり眠っていると細胞に水分が貯えられ、朝起きるとお肌が自分でもびっくりするほどつやつやするのです。。
寝るのは「ただ」です。
ただし23時には眠っているのがポイントです。
何故なら人には体内時計があり、これは太陽に支配されているからです。
中国古来の「子午流注(しごるちゅう)」という体内時計の一覧表はとても興味深いものです。
実際体内時計の存在を発見して、アメリカの三人の博士が2017年にノーベル賞をいただきました。
2000年前の理論が今科学的にも証明されたのです。
子の刻23時から2時間は「肝」「胆」が働く時間です。
この時間に寝ていると肝臓、胆のうが働くので、疲れが取れ、しかも肝っ玉が強くなり、決断力が早くなるというのです。
実際先日3月18日夜11時36分に起きた、震度4~5の地震の時、家族は飛び起きた、というのに眼が覚めなかった、という人がいました。
多分肝っ玉が強い人なのでしょう。
寅(とら)の刻、夜中の3時から5時は「肺」の働く時間です。
23時から5時まで眠ると、たっぷりな新鮮な血液は呼吸によって体中を巡ります。
朝から元気いっぱい!!
顔の血色もよくなります。
ですから熟睡した日の朝はお肌はしっとり。我ながら見とれるほどきれいではありませんか?
ただでできる「きれいになる方法」は23時までに眠ることなのです。