冬の肌トラブル対策と漢方
昔からの臼でついたお餅は鏡開きの頃になると、割れ目がいっぱいできますね。
これはもちろん乾燥からです。
人間も同じです。
冬になると足のかかとがガサガサと割れてくる人もいます。
舌は体質を表します。
中医学では舌に割れ目がついて、乾燥している方を乾燥体質「陰虚(いんきょ)」といいます。
陰虚とは陰分、身体の中の栄養のある水分のことをいいます。
体の潤いを、保つ働きをしますので若さ、肌の美しさにも関係します。
血液やコラーゲンも含まれます。
年齢も関係します。歳とともに水分が失われ弾力もなくなります。
鏡餅も日毎に乾燥し、割れ目が大きくなってきます。
舌の割れ目と鏡もちの割れ目が似ているので私は冗談で、
「今日のあなたの舌は鏡餅の何日目よ」などと言うことがあります。
体に水分の蓄えが減ってくると、肌の乾燥、かゆみ、落屑が増え、皺も増えて来ます。
ですから秋冬になるとアトピーの人や高齢者は肌が痒くなってきます。
対策としては食事と保湿のクリームそして漢方薬があります。
クリーム類は単なる保湿だけでなく、「保湿を保つ成分」を含んだものが大事です。
たとえば当帰、紫根など飲んでもつけても潤いを保つ漢方生薬です。
食べ物は乾燥したものはやめましょう。
せんべい、クッキー、乾き物など。
白キクラゲはとても潤す力が多いものです。
中華のデザートによく用いられますが、水で戻して冷蔵庫に刻んで保存して、
ワカメのように気軽に使ってもよいです。
パンよりご飯の方が潤します。
果物、葉物野菜、キュウリなども水分を多く含んだ食べ物です。
漢方生薬には潤すものがいっぱいです。
「ツバメの巣」に代表されるように昔から潤すものは美肌をつくるので、珍重されてきました。
亀のゼリーはすごいです。飲んでいると体の中から潤ってくる感じがします。
百合根も甘くて優しい味です。
乾燥肌のお子様に喜ばれています。
その他、から咳によく用いられる麦門冬など。
「みずみずしい いい女」と言う言葉があります。
細胞を潤す栄養のある水分が大事です。
今年は体を潤して、元気にきれいになっていきましょう。
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舌は健康のベロメーター:舌診