冬の肌トラブル対策
おせちの豆には、まめまめしく働けるように、という願いも入っているようです。
黒豆が使われますが、薬膳的に考えると、ほかにもいろいろな働きがあり、感心させられます。
黒豆をご自分で煮られる方はいらっしゃいますか?
甘い煮汁がトロっとしてのどを潤します。
分量にもよりますが、一回作れば一か月くらい持ちます。
乾燥した冬の季節には喉を守ってくれる、ぴったりのおせち料理です。
黒豆をいかに皺ができなくて艶やかに仕上げるか、がよく関心を持たれます。
以前、豆は水に一晩浸してから煮る、というのが常識だった時代、そのように作ると、
出来上がった瞬間シューンと皺ができてしまうのです。
しかし30年ほど前私が知った、料理家、土井勝さんの作り方は画期的でした。
固いままの豆を熱い煮汁の中に直接入れてしまうのです。
皺ができなく、つやつやです。
他人のしていないことをするのは勇気がいります、たとえ料理でも。
砂糖は豆の重さの80%がおいしいですが、お好みで薄くしてもいいです。
非常に簡単ですから、ぜひ作ってみてください。
作り方は私のブログにも書いてあります。
⇒シワにならない黒豆
さて豆にもいろいろあって、効能が違うのが面白いです。
黒豆:
煮汁は喉によく、皮は血を増やし、熱をとり寝汗によい。
イソフラボンが大豆の二倍もあり、ほぼ完全食品です。
炒ってご飯に酒少々と炊き込んでもおいしいです。
小豆(アズキ):
むくみ・だるさ・尿が少ない人。
小正月(1月15日)には小豆粥が食べ過ぎの胃腸を休ませてくれるのは、
こんな働きがあるからですね。
黄豆(大豆):
胃腸を元気にし、疲れ・消化不良・便秘・肥満と胃腸のすべての症状に良いです。
豆腐・高野豆腐・豆乳・納豆などの原料で「畑の肉」と言われます。
節分の時には生の大豆を炒って使うと香ばしく、
ご飯に炊き込んでもおいしいです。
緑豆(リョクトウ):
体にこもった熱をとり、解毒作用があります。
韓国のドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で毒を飲まされた女医チャングムの
お母さんが緑豆の煮汁で 助けられた場面がありました。
緑豆ぜんざいはさっぱりしておいしいです。
顔の赤みや、アトピーが気になる方にも毎日少しずつ、食後のデザートにいいですよ。
緑豆春雨は手軽に使えます。白内障、かすみ目にも良いようです。