耳鳴り・難聴と漢方 (2)
急に寒くなってきました。季節の変化は体に大きな影響を及ぼします。
寒邪(かんじゃ)といいます。
そよ風は気持ちが良いですが、寒気がしてくると風邪と言いますね。
「邪」というのは身体にとって「よこしま」なものを指します。
冬の寒い時に、外で立っていると、突然お腹が痛くなってくることがあります。
中医学では「寒邪直中(じきちゅう)」と言います。
中とは胃腸のこと。寒さが直接胃を攻撃したのです。
こんな時、生姜の仲間や肉桂(シナモン)、茴香(ウイキョウ)が入った漢方薬や薬膳茶が助かります。
茴香はあの辛いカレーにも入れる、香りのよいフェンネルです。
胃は外からの冷えや中からの冷えに弱いのです。胃の消化酵素は35度以下では働かないそうです。
腹巻やカイロなどで大事にしてあげましょう。
暖房の効いた部屋でいただくアイスクリームも美味しく感じますが、実際は、胃は悲鳴をあげているのです。
その時はなんでもなくても、長い間には胃腸の働きを弱め、疲れやすくなって風邪もひきやすくなります。
いただくなら、ひと口ずつ口中で温めてから、ゆっくりいただきましょう。
なるべくなら冷たいアイスはごくたまに、にしておきましょう。
女性の生理の期間中は絶対にやめましょう。
胃腸の下は子宮なのです。
冷えると子宮内膜の血の流れが悪くなり、生理痛の原因になります。
漢方の国、中国では生理中にアイスを食べているとお母さんが
「死んでしまいますよ」と怒るそうです。
東洋医学では女性の体をとても大事にするからです。
でもアイスを食べたいという方に、こんなデザートはいかがでしょう。
「熱々アイスクリーム」別名「忙しいおやつ」我が家で子供達が名付けた名前です。
熱々のりんごの上のアイスクリームはすぐ溶けてしまいますので子供たち曰く「忙しいおやつ」
これならおなかは冷えません。
りんごの芯をくりぬき、丸のままオーブンにかけます。
竹串を刺して通ったら出来上がり。
お皿にのせて、熱々のうちにアイスクリームを真ん中に入れて、
シナモンをかけ、溶けないうちにいただきます。
りんごは、火を通すときは紅玉がおいしいですが、
時期でなければ、他の種類でも構いません。
お腹が暖まります。
おいしいから、と言って食べ過ぎないでくださいね。



