要望によりそったサウンド制作を

梶野俊夫

梶野俊夫

テーマ:作曲について

今回は、音楽事務所「株式会社グリスハーモ」副社長の黒田さんのコラムです。

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はじめまして、株式会社グリスハーモの黒田(ミルアージュ)です。

弊社は、主にBGMや主題歌等、楽曲制作をしている会社です。
梶野さんの有限会社audio studio響と連携し、効果音と楽曲というサウンドの2大柱に対して
幅広いニーズに対応できるスタイルを取って日々制作に励んでおります。

さて、今回のコラムでは、「楽曲制作」についてお話させて頂きます。

弊社では2022年10月から放送されたアニメ
「ある朝ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生」
のED主題歌を担当させていただきました。

<公式HP>http://orekun.jp/
近年、急激な盛り上がりを見せている"ASMR音声作品"。
本アニメは、そんな"ASMR"について、わかりやすく、更に多くの方に知ってもらいたいという願いを込めて作られたオリジナルアニメとなっています。

早速ですが、アニメのPVをご覧ください。
そして、バックで流れている制作楽曲を確認いただければと思います。



こういった主題歌の依頼がどういった内容で来るかというと、場合によって様々ではあります。
今回は非常にシンプルで"癒し系のゆったりとした曲"という要望でした。
ただ、シンプルな依頼の中でも、クライアント様に最も喜んで頂ける形はどのようなものか?
そういった「探る」といった部分も楽曲制作者の重要な役割だと思っております。

例えば今回の場合、ボサノヴァ調の曲にしようというのは決まっておりましたが、
そのまま、ただまったりとしたボサノヴァ曲を作って良いものか?と考えました。
アニメの内容はギャグ寄りだし、主題歌という性質上、楽曲としての面白さも必要。
そこで、ボサノヴァ調で癒し要素は確保しながら、メロディーに高低差をつけたりなだらかにしたり、抑揚をつけることで、遊びのある形を提案させていただきました。

その他にも、落ち着く雰囲気を出しながらもハッとするコード進行があったり……
PVにはありませんが、1番と比べて2番、3番の構成が変わっていたり、セリフパートがあったり、シンプルに聞こえても多くのギミックを含んだ作品に仕上がっています。

そういったこだわりを、制作陣一同、そしてクライアント様も巻き込んで作り込んでいく。
その過程と完成の瞬間には、お互いに幸せを感じ、楽しめる要素がたくさん詰まっています。

グリスハーモは、そんなWin-Winな楽曲制作を大切にしている会社です。

以上、コラムに参加させていただき、ありがとうございました。

株式会社グリスハーモ 黒田(ミルアージュ)

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もっと話を聞きたい、質問したい、音についてお困りがございましたら
ご連絡ください。

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梶野俊夫
専門家

梶野俊夫(音響効果制作(効果音制作・選曲))

有限会社audio studio響

ゲームメーカー、音響制作会社に所属し、映画、アニメの効果音の実績も多数。自社以外にもスタジオに所属し、多種多様な作品を手掛けます。ミキサー、声優、ナレーター、作曲家などとも連携します。

梶野俊夫プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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