“やってみたい”を大切にする支援 ~節分の恵方巻づくりから見えたもの~

佐伯重和

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あるグループホームで行われた恵方巻づくりの取り組みが、支援の本質をやさしく教えてくれました。これまで行事といえば完成したものを用意することが多かった中、今回は「材料を買ってきて、利用者さん自身が巻く」という形に挑戦。

きっかけは、現場で関わるサポーターさんの一言でした。

休日を寝て過ごすことが多く、自分から何かをしようとする機会が少ない利用者さんたちに、
「自分で選び、自分で作る体験をしてもらいたい」という想いから生まれた提案だったそうです。
材料を買いに行くところからイベントになり、巻き方を工夫したり、姿勢を正して“寿司職人”気分になったりと、自然と笑顔と会話が広がる時間になりました。
「自分で作ると格別」「選べることが嬉しい」ーそんな小さな体験の積み重ねが、自信や意欲につながっていきます。
 
一方で、すべての人が同じことを望んでいるわけではないという視点も大切にされており、
無理に参加させるのではなく、その人の気持ちやペースに寄り添う姿勢も忘れていません。

支援とは“してあげること”ではなく“一緒に考え、可能性を信じること”。現場から生まれた一つの提案が、利用者さんの生活に彩りを与え、支援する側の価値観も育てていく…そんな温かい支援のかたちが、この恵方巻づくりには詰まっていました。

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佐伯重和
専門家

佐伯重和(障がい者グループホーム運営)

笑顔の家

利用者が安心して暮らしていける障がい者グループホームを目指し、食事などの生活支援、通院支援や金銭管理のサポート体制を整えている。また障害の特性と人生プランに合わせたグループホーム選びを呼び掛ける。

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