共同生活 1
グループホームにご入居者を検討されている方は、様々な家庭環境から来られます。
何より、ご家族からの相談で実家から来られる方は少数です(当ホームでは)。
病院から、施設から、他のグループホームから、家族と一緒に生活していても様々な理由からグループホームに入居される方がいます。
ご両親がいて、わが子より1日でも永く生きて見届けたいと思うご家庭からの入居は少ないです。
ご家族から「わが子を託す」という形で入居を受け入れる場合、「家庭訪問」をすることがあります。これは、「笑顔の家」のサービス管理責任者である伊原が、「これまでご家庭でどんな生活をしてきたかを理解しておくことが大事だと思っているから自然とお邪魔したくなります」と言っています。
何人かのご家庭を訪問した中のエピソードの中から1っ紹介させてもらいます。
ご入居者Sさん。お母さんの仕事がバスガイドで朝早く出勤する。お化粧する時は出勤、お化粧していなければお家にいると枕元で喜んでいたそうです。お母さんは休みの日だからもっと寝かせてと、いつも思っていたそうです。だからSさん、いつもホームでも早起きなんだなと理由がわかったのと、胸が締め付けられるような気持ちになりました。
他にも訪問させてもらって、やっぱり愛情注がれていたなあと感じます。
ご両親も受容するまで時間がかかったと思います。その軌跡がアルバムにおさまっていて、その時々のことを思い出しながら話されていました。
そんな気持ちを受け取り、「人生を預かる」のがグループホームだと思っています。