温熱施療の流れ
先日、温熱の定例セミナーを受講しました。
講師は、20数年温熱サロンをされていらっしゃる村上弘美先生。
講義やテキストにはない、長年の研究成果を惜しみなく伝えて下さり
独自の視点から、「癒しの波動エネルギー」を与える(生み出す)温熱を
実践されていると感じたのでこのコラムタイトルにしました。
私がいつも感じている疑問やモヤッとしたものを
すっきりと解決してくださる素晴らしい内容でした!(^^)!
三井温熱というのは、元々は昭和の時代に多くのがんの患者さんを救った療法です。
当時は、末期がんで病院での治療では助からないとなってしまった方々が
救いを求めて、治療院に詰めかけていたそうです。
その頃は熱でがんを叩く、というイメージがあったようですが
実際は自律神経が整えば重病さえも克服できるということで、
温熱による熱刺激で自律神経が整い、多くの方が回復されたと考えられています。
そんな経緯から、現在でもがんの方が三井温熱を見つけてくれることが多いです。
メジャーではないので、自分で何とかしたいと強く思って
調べないとなかなか辿り着けない療法かも知れません。
(試しに、がん 温熱 民間療法で検索しても、全然でてこないんですね…)
で、私達もベースに「がん治療」という意識があるので
どうしても病人(病名のついた方)に、マイナスからプラスに転じてもらうという事を意識してしまいます。
ですが、実際に私のサロンにいらっしゃる方は病人はほとんどいません。
長く通っていらっしゃる方の多くは、特にどこも悪くはない。という状態です。
または、現状キープできている。
新しくいらっしゃる方の多くも、肩こりやだるさ、不眠など
いわゆる不定愁訴です。
「自律神経調整」がウリですので、そういう方が来て下さるのですが
「熱刺激によって自律神経を整える」だけで良いのだろうか。。。?
という引っ掛かりがありました。
勿論、気持ちの良い流しの温熱も織り交ぜながら
リラクゼーションや癒しも感じていただきますが
寧ろ、そちらの方が必要そうな方もいらっしゃいます。
終わると皆さん、すっきりしたとか、身体が軽くなったとおっしゃって
喜んでくださいますが、もっと上の効果が出せるんじゃないか…?
この素晴らしい温熱を、活かしきれていないのでは…?
というもどかしさもありました。
その疑問の答えが、このセミナーで語られていました。
温熱でできることは血流を良くすること。
病人と、そうではない人に対する温熱の違い。
刺激と流しの意味。
気の流れを意識した流し。
流しだけで身体の中から現れるアチチ反応。
目から鱗でしたが、とてもしっくりきました。
「温熱だけでどこまでできるか」を考えながら実体験で得た知見は、
説得力があって、宝の山でした。
一つのことに集中するというのは私はあまり得意ではないのですが
こういう方がいらして知見を分けてくださるのは本当にありがたいです。
本当は病気を治す、体調が良くなることが目的ではなく
その先の、元気に自由に好きなことができるようになることが目的ですよね。
もっと気持ちよく、もっと満足感を感じていただける施術で
その状態にまで持っていけるように、工夫したいと思います。
私にはまだまだ伸び代しかない!と思った貴重な時間でした(^^)