起業家のための簡単な決算書の読み方(1) -貸借対照表-
経営者にとって、ヒト・モノ・カネの経営資源はいずれも大切ですが、カネ、つまり資金がなくなれば、その時点で事業を継続することができなくなります。ですから、事業を継続するために資金を確保しておくことは、経営者が取り組まなければならない重要な課題なのです。
起業するためには、この資金が必要ですが、創業時に資金を調達する方法は3つしかありません。すなわち、自己資金を準備するか、お金を借りるか、投資してもらうかです。しかし、他人に投資してもらっている中小企業というのは、これまで勤務時代も含め、沢山の会社を見てきましたが、非常にまれです。起業したばかりの企業であればなおさらで、ほとんどの中小企業は自己資金と借入によって資金調達をしているのが現実です。
自己資金とは文字通り、自分が個人的に貯めてきたお金ということになります。そして、資金調達のもう一つの手段である借入ですが、これまでは創業時の融資といえば、ほぼ日本政策金融公庫以外はありませんでした。しかし、最近になって多くの都道府県で信用保証協会が開業資金の融資制度を創設しており、現在は、大阪府と兵庫県にもこの開業資金の融資制度があります。
次回からは、日本政策金融公庫と信用保証協会それぞれの創業融資制度(無担保)の実態と、必要資金の計算、融資申込書の書き方、面談という融資に至るまでの流れとポイントについて、これまでの私の経験と金融機関担当者からの聞き取り情報を基に書いていきたいと思います。
起業家の資金繰り ① -創業時の資金調達-
http://mbp-japan.com/osaka/zeirishi/column/16250/
起業家の資金繰り ② -創業融資の内容-
http://mbp-japan.com/osaka/zeirishi/column/16291/
起業家の資金繰り ③ -貸し手からみた創業融資-
http://mbp-japan.com/osaka/zeirishi/column/16409/
起業家の資金繰り ④ -創業融資、必要資金の計算-
http://mbp-japan.com/osaka/zeirishi/column/16514/
起業家の資金繰り ⑤ -創業融資、申込書と面談-
http://mbp-japan.com/osaka/zeirishi/column/16541/
起業家の資金繰り ⑥ -まとめ-
http://mbp-japan.com/osaka/zeirishi/column/16613/