欧米水準の医療技術で地域に貢献する歯科・放射線学科の専門医
徳岡修
Mybestpro Interview
欧米水準の医療技術で地域に貢献する歯科・放射線学科の専門医
徳岡修
#chapter1
日本歯科医師会が推進する8020運動。80歳まで20本以上の歯を残すという目標を掲げ、歯の健康の大切さを社会に呼び掛けています。しかしながら、80歳まで歯を25本以上残す8025を実現するスウェーデンなどのヨーロッパ諸国と比較すると、日本の歯や口腔医療に対する意識はまだまだ低いのが実情。
徳岡デンタルクリニックの徳岡修院長は、先進的なヨーロッパの歯科医療を取り入れ、良心的な価格で地域の患者さんに提供し続けています。
「ヨーロッパの歯科医療の中心は治療ではなく予防。スウェーデンでは予防のために歯科を訪れる人がほとんどです。私が行う歯の治療やメンテナンス法はヨーロッパのガイドラインに基づいたもの。よりよい歯科医療を求めて絶えず勉強し続け、患者様の治療に役立てています」と徳岡院長。
虫歯や歯周病は現代の食生活が生んだいわば“宿命病”。歯周病は歯を失う要因の42%を占める深刻な生活習慣病ですが、高血圧や糖尿病などに比べると、治療が後回しにされがちです。徳岡院長は歯の健康に関心が薄い日本の現状に警笛を鳴らします。
「悪い歯を抜いた途端に病状が劇的に改善したり、菌に侵された歯をウサギに移植すると同じ病になって死んでしまったりなど、歯の健康が身体全体の健康に影響するという事が、Weston Price博士の90年前の入念な研究で判っていました。歯から入った菌やその毒素が血中で循環するのです。虫歯や歯槽膿漏を放置するのはとても危険なことです」
平均寿命が伸び続ける日本。いつまでも生き生きと過ごすためには、歯の健康が不可欠です。徳岡院長は「40歳までは半年に1回、40歳を過ぎたら3か月に1回」を目安に歯のメンテナンスを行うことを推奨しています。
歯の予防メンテナンスのほか、虫歯や歯周病の治療にも高度な技術を導入する徳岡院長の力を借りて、8020ならぬ8025を目指しましょう。
#chapter2
徳岡デンタルクリニック院長のほかに、歯科用X線撮影装置のトップメーカーである朝日レントゲン工業株式会社の技術顧問の顔も持つ徳岡院長。1994年にはパノラマ断層撮影装置を、99年には歯科パノラマ撮影の原理とCTの原理を融合した歯科用CT撮影装置を開発しました。
「大学病院並みの診断ができる高度な医療機器を一般の歯科医のために開発したかったのです。歯学部に通っていた大学時代から画像診断ネットワークシステムを構築するなど、コンピュータは得意でした。スティーブ・ウォズニアックの弟子を自称しています(アップル創業者の一人)」と徳岡院長は笑います。
徳岡院長の歯科医療に対する探求心は留まることを知りません。2015年にドイツで行われたIDS国際デンタルショーでスイスの歯科メンテナンス法「GBT」に出会い、深く共感。診査、染出し、情報提供から、エアフローなどを使った治療法、指差し確認、リコール予約など、歯科メンテナンスの要を8つにまとめた「GBT」をさっそく医院で実施し、メンテナンスに役立つスイスの歯ブラシ、クラップロックスも医院で取り扱うように。また、大切な歯の透明質をなるべく残し、悪い部分だけを取り除くことができる虫歯治療薬品カリソルブ、歯周病治療薬品ペリソルブや骨の再生を促す薬品リグロスを採用するなど、歯の健康に最良の方法を常に模索し、追及し続けています。
「残念ながら日本では40年前から変わらない治療を行いがちです。しかし、欧米の歯科医療は前進し続け、常にアップデートされています。私が学んだ先進技術を社会に還元することで、日本の歯科医療の発展の一助となればと願っています」
#chapter3
一つの課題が解消すれば、また別の課題が生まれるのが医療。環境や社会的な要因で次々に誕生する歯科の課題を解決すべく、徳岡院長は常に新しい医療知識を求め続けています。
「中国に伝わる『十牛図』のように、医療とは常に課題を発見してはその解決の糸口を追い求めるもの。努力して解決法を見出したら、次はそれを使いこなす技術を身に着けたり、人に伝授したり。やっと自分のものになったころには、また新たな課題が出てくるのです。医療の学びに終わりはないですね」
グローバルスタンダードの歯科医療を日本社会に…。徳岡院長の思いは明確です。
歯周病や虫歯を改善することが全身医療に繋がることを広く社会が認知すること、また、地域の歯科医療を支え一般開業医の診断に役立つ医療法や医療機器を提案すること。今後の歯科の課題は多数あります。
世界の歯科医療をリードする歯科放射線学会の専門医として、また、地域の人々の歯の健康を守る頼れるかかりつけ歯科医として、今日も徳岡院長は新しい医療を追い求め続け、真摯に歯の健康に向きあい続けます。全ての人が平等に与えられているその白い歯のために。
(取材年月:2019年12月)
リンクをコピーしました
Profile
欧米水準の医療技術で地域に貢献する歯科・放射線学科の専門医
徳岡修プロ
歯科医師
徳岡デンタルクリニック
ヨーロッパの技術と知識を取り入れた高度な虫歯・歯周病治療と予防歯科に強み。よりよい治療法を学び続け、80歳まで歯を25本残す8025を目指す。老年歯科医学会にも所属して、よく噛める入れ歯治療も得意。
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
プロの執筆コラム
掲載専門家について
マイベストプロ大阪に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または朝日新聞が取材しています。[→審査基準]