水墨画を単純に感じてみましょう。
水墨画のお稽古の仕方ってどのようにするの?って聞かれることがあります。
色々なお稽古の仕方が在ると思いますが、私の場合は、
①基本の四君子(蘭、竹、菊、梅)をお稽古する。
②四君子の前に手ならしと筆ならしのために易しい画材(お手本)をお稽古する。
③4号色紙を中心にお手本を使って、目の前で描きながら説明する。
④生徒さんの個性を大事にする。
⑤4号色紙から8号、30号超のサイズまで好みに応じて指導する。
このような方針で指導しています。
①は、基本としての四君子は非常に大事です。丁寧にお稽古しましょう。
②は、少し慣れていただくことで四君子のお稽古が楽しくなります。
③は、百聞は一見にしかず、ということですね。分かりやすく、理解も深まるので
楽しく、易しくお稽古ができます。
④同じお手本を使っても、皆それぞれ個性ある作品を描きます。
この個性を大事にすることがオリジナル性を高めます。
⑤色紙サイズは4号サイズを使用します。また、年賀状、暑中見舞い、短冊、
掛け軸や、8号、30号超の大型作品、公募展出品作品なども好みと上達度に
応じて指導しますので、色々なお稽古が楽しめます。
このような方針で指導していくので、最初はお手本を基本から稽古して、そして
花鳥風月山水など色々なお手本をお稽古します。
1回に描く枚数は3~4枚まで、時間は1時間以内が良いと思います。
人の集中力との兼ね合いで、長時間、多くの枚数をお稽古しても疲労してしまっては
頭に入らなくなります。そうすると、かえって悪い癖がついてしまったり、嫌気がさして
しまいます。むしろ、楽しく短時間にお稽古して疲れる前にさっと終わる、というのが
水墨画の良いお稽古の仕方だと思います。案外1枚目に描いたのが1番良かった、と
いったことがあるのはその集中力と疲労の兼ね合いのせいだと思います。
他のお稽古とは違ったやり方だ、そんなお稽古の仕方はおかしい、と考える方も
おられると思いますが、あくまでも私個人の意見です。
でも、このやり方、結構、効率よく上達すると確信しています。
水墨画教室